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ホイスカー

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百科事典マイペディアの解説

ホイスカー

ひげ結晶とも。直径0.1〜100μm程度のきわめて細い針状または繊維状の単結晶。めっきした金属や共晶合金から長さ1mm程度のものが自然に成長することは以前から知られていたが,1940年代後半から1950年代初めに米国のベル電話研究所でその機械的強さが異常に大きいことを発見してから急に注目を集めた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホイスカー【whisker】

ウィスカー,ねこのひげ,ひげ結晶などとも呼ばれる針状または繊維状の結晶体。1948年,アメリカのベル電話研究所で電話回路用コンデンサーの故障を調査中,めっきされたスズおよびカドミウム層から成長した針状の結晶が原因であることをつきとめた。さらに,この金属針状結晶が理論強度に近い引張強さをもっていることを発見し,注目されるようになった。このように長い時間をかけ自然に固体表面から発生するものを真性ホイスカーと呼ぶ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホイスカー
ホイスカー

ひげ結晶」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホイスカー
ほいすかー
whisker

ウイスカー、ひげ結晶などともよばれる針状晶で、純粋なまた理論的な原子配列によって、ほとんど完全に成長した単結晶であると考えられる。適当な条件のもとで溶液から析出したり、金属酸化物を水素その他で還元あるいは熱分解することなどによって、また蒸気の凝縮などによって、長時間かかって生成することがあるが、ひげ状の針状晶となることが特徴である。長時間かけ、自然に固体表面から発生するものを真性ホイスカーという。
 初め1948年にアメリカのベル研究所で、電話回路コンデンサーの故障を調査したところ、その原因として発見されたひげ状の金属針状晶が、理論強度に近い引張り強さをもっていることがわかり、これから注目されるようになった。普通の結晶は、単結晶といっても格子欠陥その他で完全な結晶ではないため、機械的な強さが原子間結合力から計算した理論値の100分の1程度にしかならないが、真性ホイスカーではほとんど理論値に近い。ホイスカーは、基結晶の先端に気化した物質が付着して成長するものと、基底部から成長するものとがあると考えられている。太さは0.1マイクロメートル程度からあり、はっきりした上限はないが、長さは数十マイクロメートル程度まである。
 これまでにきわめて多くの金属ホイスカーが知られており、また複雑な化合物やアスベストのような天然鉱物のホイスカーもある。ホイスカーを量産しようとすると、多くの場合欠陥をもち、強度が低下する。ホイスカーは引張り強さが大きいことから、複合材の強化用として注目されている。[中原勝儼]

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世界大百科事典内のホイスカーの言及

【金属繊維】より

…なお,ホウ素などの繊維には,直径10μm程度のタングステン繊維を芯線として,その上にホウ素を析出して作られるものがある。ホイスカーwhiskerあるいはウィスカーと呼ばれるものは直径数μm以下の針状あるいはひげ状結晶のものをいい,格子欠陥が少なくきわめて強度が高い。【大久保 忠恒】。…

【金属繊維】より

…なお,ホウ素などの繊維には,直径10μm程度のタングステン繊維を芯線として,その上にホウ素を析出して作られるものがある。ホイスカーwhiskerあるいはウィスカーと呼ばれるものは直径数μm以下の針状あるいはひげ状結晶のものをいい,格子欠陥が少なくきわめて強度が高い。【大久保 忠恒】。…

【転位】より

… 転位のもつその他の重要な性質として,転位が点欠陥の生成消滅を起こす場所となること,また,結晶成長をつかさどることなどがあげられる。逆に,結晶中に転位が存在しないとき,われわれが日常経験するのと非常に異なる性質を示すことは,ホイスカー(ひげ結晶)と呼ばれる細い物質について見ることができる。これは,猫のひげのように繊維状にぴんとまっすぐに伸びた,直径が2~3μm程度の単結晶である。…

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