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ホウレンソウ(菠薐草) ホウレンソウSpinacia oleracea; spinach

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホウレンソウ(菠薐草)
ホウレンソウ
Spinacia oleracea; spinach

アカザ科の一年草または越年草。アジア西部原産で野菜として広く栽培され,日本には古い時代に中国から伝えられた。根は軟らかく無毛で,主根はまっすぐに伸び,淡紅色をした肉質である。茎は中空で直立し,単一またはわずかに分枝する。根出葉は長い柄のある長卵形で下部は羽裂する。上部の茎葉は披針形。春に,穂状または円錐花序をなして黄緑色の花弁のない花を多数つける。雌雄異株で,雌花は葉腋に3~5個集ってつき,雄花は枝先につく。雌花,雄花とも花弁はなく,小さな萼片が4個あり,雄花では4本のおしべが目立つ。若い葉は冬の重要な野菜とされ,ビタミンAとCの含有量が多い。また便秘症の薬用にもされる。種々の品種があり,西洋種もかなり広く栽培されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホウレンソウ【ホウレンソウ(菠薐草) spinach】

葉を食用にするアカザ科の一・二年草(イラスト)。アフガニスタンからトルキスタンあたりの西アジアが原産地と考えられ,この地域に近縁野生種S.tetrandra Stev.が分布する。ヨーロッパには11世紀に伝わり,アメリカには16世紀の初期にヨーロッパから導入されている。中国へはシルクロードやネパールをへて導入されたといわれ,華北での栽培が盛んで,多くの品種が分化している。日本へは江戸時代に唐船によって長崎に伝えられた。

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