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ホジスキン ホジスキン Hodgskin, Thomas

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホジスキン
ホジスキン
Hodgskin, Thomas

[生]1787.12.12. ロンドン近郊チャタム
[没]1869.8.21.
イギリスリカード派社会主義の代表的経済学者の一人。ナポレオン戦争後大陸へ渡り各地の社会経済状況を観察し,帰国後ロンドンの急進的新聞"The Morning Chronicle"の議会記者となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホジスキン【Thomas Hodgskin】

1787‐1869
19世紀前半のイギリスで労働者の利益擁護に活躍したリカード派社会主義者の代表的な一人。海軍に入ったが上官と衝突して辞め,大陸に渡り,帰国後急進派新聞の記者となった。1824,25年の団結法をめぐる紛争のなかで労働者の団結や賃金闘争を支持,労働者教育のためロンドン職工学校を設立するほか,《労働擁護論》(1825),《民衆経済学》(1827)などを著し,生産物は結局すべて労働が生みだすので労働者は全生産物を受けとる権利があるという,有名な労働全収権論を説いたが,トムソンWilliam Thompson(1775‐1833)らのオーエン主義者には同調しなかった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホジスキン
ほじすきん
Thomas Hodgskin
(1787―1869)

リカード派社会主義者。12歳でイギリス海軍に志願し、士官に昇進したが、1812年に艦長に反抗したかどで退役処分になった。退役後、水兵の強制徴募や艦長への絶対服従を強制する海軍紀律を批判し、功利主義法思想による改革案を『海軍紀律に関する小論』An Essay on Naval Discipline(1813)にまとめた。エジンバラ大学で哲学などを勉強してロンドンに戻り、労働運動指導者や哲学的急進主義者と交友の多いプレースFrancis Place(1771―1854)の助力で1815年10月から3年間ナポレオン戦争直後のヨーロッパ大陸を旅行し、民衆の目で政治・社会を観察した。帰国後エジンバラで、戦後反動期の大陸での体験をイギリスと対比した『北ドイツ旅行』Travels in the North of Germany(1820)を著した。スコットランド啓蒙(けいもう)の影響を受けた彼は功利主義法思想を脱却して、労働だけが所有の根源であるとする自然権的所有と個人の自由を基盤にした無政府主義を主張し、リカードの差額地代論やマルサスの人口論を否定し、スミスの絶対地代論と労働価値論に依拠して地代と利潤の不当性を明確にした。1822~1823年ころからロンドンに住み、新聞記者のかたわら労働者教育のための雑誌の発行や学校の設立に参加した。また、労働の正当な報酬を獲得するための労働者の団結を弁護した『労働擁護論』Labour Defended against the Claims of Capital(1825)は、当時の労働運動に影響力をもった。[鎌田武治]

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世界大百科事典内のホジスキンの言及

【リカード派社会主義】より

…ふつう,19世紀の20~30年代のイギリスで,全生産物が労働者に帰属すべきであるという労働全収権right to the whole produce of labor(全労働収益権ともいう)を主張した労働擁護論者の思想をいう。おもな人物としてはトムソンWilliam Thompson(1775‐1833),T.ホジスキン,ブレーJohn Francis Bray(1809‐95),グレーJohn Grey(1799‐1883),エドモンズThomas Rowe Edmonds(1803‐89),レーブンストンPiercy Ravenstone(?‐1830ころ)があり,ときとしてリカード以前のホールCharles Hall(1740ころ‐1820ころ)を含めることもある。 彼らの労働全収権の主張は,D.リカード的な価値論を援用した,一種の剰余価値論を根拠とする場合が多かった。…

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