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ホスフィン ホスフィンphosphine

翻訳|phosphine

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デジタル大辞泉の解説

ホスフィン(phosphine)

リン水素化物。悪臭のある無色気体。半導体ドーピングに用いられる。猛毒で強い可燃性をもつ。リン化水素。水素化リン。化学式PH3
[補説]有機化学の分野ではリンの水素化物における水素原子を炭化水素基で置換した誘導体の総称を指す。

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百科事典マイペディアの解説

ホスフィン

(1)リン化水素PH3をいう。悪臭のある無色の気体。融点−133℃,沸点−87℃。有毒。(2)リン化水素の水素原子を炭化水素基で置換した化合物の総称。メチルホスフィンCH3PH2,ジメチルホスフィン(CH32PHなど。

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栄養・生化学辞典の解説

ホスフィン

 H3P(mw34.00).

 毒性のあるガスで,リンの最も還元された状態の化合物.また,H3Pの水素を有機基Rで置換した物質を総称していう.例えば RH2Pを第一級ホスフィン,R2HPを第二級ホスフィンという.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

ホスフィン【phosphine】

リンの水素化物およびその水素をアルキル基またはアリール基で置換した化合物の総称。これらのうち水素化物(リン化水素)をホスフィンという場合が多い。
[リン化水素]
 化学式PH3。無色の気体。有毒で,特有なにおいがある。融点-133℃,沸点-87℃。水に対する溶解度26ml/100mlH2O(17℃)。シクロヘキシルアルコールに溶けやすい。ジホスファンP2H4が混入すると常温でも自然発火する。白リン(黄リン)に水酸化カリウム水溶液を加え,60℃に熱すると,P2H4とともに気体として得られる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ホスフィン【phosphine】

リンの水素化物。化学式 PH3 無色で悪臭のある有毒気体。空気中で燃えて五酸化二リンと水になる。
の水素原子を炭化水素を含む基(アルキル基など)で置換した化合物の総称。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホスフィン
ほすふぃん
phosphine

水素化リン(リン化水素)PH3とその誘導体の総称。ホスフィンPH3は、無水のホスホン酸H2PHO3を200℃に熱するか、あるいはヨウ化ホスホニウムPH4Iをアルカリで加水分解してつくる。アルカリ金属やアルカリ土類金属のリン化物を、水または希酸と反応させても得られる。白リンに水酸化ナトリウム水溶液を反応させるとき発生する気体は、大部分がPH3であるが、ジホスフィンP2H4が副生するので、空気に触れて自然発火して燃える。きわめて有毒な無色の悪臭のある気体。融点-133.5℃、沸点-87.7℃。比重0.746(-90℃)。水、ベンゼン、二硫化炭素に溶ける。ホスホニウムイオンPH4+はアンモニウムイオンに比べて不安定である。PH3のアルキルあるいはアリール置換誘導体PR3、PHR2、PH2Rなどもホスフィンとよばれている。これら有機ホスフィンは各種のものが知られている。たとえばP(CH3)3(沸点40℃)、P(C2H5)3(沸点127℃)、P(C6H5)3(融点80℃)などの無色の物質である。これら有機ホスフィンは遷移金属に配位して、安定な低酸化数錯体をつくる。とくにトリフェニルホスフィンP(C6H5)3を配位した錯体はよく知られており、たとえば、ウィルキンソン錯体[RhI(Cl)(P(C6H5)3)3]はオレフィンの水素添加反応の触媒として用いられる。[守永健一・中原勝儼]

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