(読み)リン

デジタル大辞泉の解説

りん【×燐】

窒素族元素の一。黄燐白燐)・紫燐(しりん)・黒燐・赤燐などの同素体がある。黄燐は蝋(ろう)状の固体で毒性が強く、空気中に置くと自然発火し、燐光を発する。天然には単体として存在せず、燐酸塩などとして鉱物・動植物界に広く存在する。主要鉱石は燐灰石元素記号P原子番号15。原子量30.97。

りん【燐】[漢字項目]

[音]リン(呉)(漢)
おに火。「燐火
元素の一。リン。「燐酸黄燐赤燐
[難読]燐寸(マッチ)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

リン【燐】

主要ミネラルのひとつ。カルシウムに次いで多く体内にある物質で、そのうちの85%はカルシウムと結合して骨や歯の材料となり、残りは筋肉・脳神経などに存在するミネラル。肉類、魚介類、乳製品、卵類、豆製品、胚芽などに多く含まれる。ビタミンB1ビタミンB2と結合して補酵素となり、糖質の代謝を促進するほか、細胞膜の構成、関節炎の痛みの緩和、高エネルギーのリン酸化合物をつくりエネルギーの貯蓄、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防などに効果が期待できる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

りん【燐】

15 族(窒素族)元素の一。元素記号 P  原子番号15。原子量30.97。リン灰石などのリン酸塩として産する。常温では固体で、同素体として黄リン(または白リン)・黒リンのほか赤リンなどの相がある。殺鼠剤さつそざい・農薬・マッチの製造に用いる。動物の骨や歯の構成成分で、かつリン酸エステルなどの形で ATP ・ DNA ・リン脂質など生体の重要な化合物の構成成分となる。 〔自然科学では「リン」と書く〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

りん【燐】

〘名〙
① 墓地などで夜間に見える青白い光。火。〔十巻本和名抄(934頃)〕 〔論衡‐論死〕
② 窒素族元素の一つ。元素記号P 原子番号一五、原子量三〇・九七三八。白、黒、紫の三種の同素体があり、白と紫の固容体が赤で、白の表面に赤の膜の生じたものが黄といわれる。普通に得られる黄は淡黄色透明の蝋状固体。化学的活性が強く、天然には単体としては存在しない。酸塩などとして、動植物の体内に含まれる。マッチ、酸肥科、殺虫剤などに用いられる。〔植学啓原(1833)〕

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