デジタル大辞泉 「燐」の意味・読み・例文・類語 りん【×燐】 窒素族元素の一。黄燐(白燐)・紫燐しりん・黒燐・赤燐などの同素体がある。黄燐は蝋ろう状の固体で毒性が強く、空気中に置くと自然発火し、燐光を発する。天然には単体として存在せず、燐酸塩などとして鉱物・動植物界に広く存在する。主要鉱石は燐灰石。元素記号P原子番号15。原子量30.97。 りん【燐】[漢字項目] [音]リン(呉)(漢)1 おに火。「燐火」2 元素の一。リン。「燐酸/黄燐・赤燐」[難読]燐寸マッチ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「燐」の意味・読み・例文・類語 りん【燐】 〘 名詞 〙① 墓地などで夜間に見える青白い光。火。〔十巻本和名抄(934頃)〕 〔論衡‐論死〕② 窒素族元素の一つ。元素記号P 原子番号一五、原子量三〇・九七三八。白、黒、紫の三種の同素体があり、白と紫の固容体が赤で、白の表面に赤の膜の生じたものが黄といわれる。普通に得られる黄は淡黄色透明の蝋状固体。化学的活性が強く、天然には単体としては存在しない。酸塩などとして、動植物の体内に含まれる。マッチ、酸肥科、殺虫剤などに用いられる。〔植学啓原(1833)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「燐」の解説 リン【燐】 主要ミネラルのひとつ。カルシウムに次いで多く体内にある物質で、そのうちの85%はカルシウムと結合して骨や歯の材料となり、残りは筋肉・脳神経などに存在するミネラル。肉類、魚介類、乳製品、卵類、豆製品、胚芽などに多く含まれる。ビタミンB1・ビタミンB2と結合して補酵素となり、糖質の代謝を促進するほか、細胞膜の構成、関節炎の痛みの緩和、高エネルギーのリン酸化合物をつくりエネルギーの貯蓄、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防などに効果が期待できる。 出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報