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ホッキョクグマ Ursus maritimus; polar bear

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホッキョクグマ
Ursus maritimus; polar bear

食肉目クマ科。雄は体長約 2.5m,体重約 800kg,雌は体長約 2m,体重約 300kgに達する。出生体重は約 600g。クマ類のうち最大。毛色は白色。夏は日光による酸化のために黄色みを帯びる。毛の長さは下毛 5cm,上毛 15cm。長い毛と厚い脂肪層で冷たい外気を遮断する。門歯は上顎下顎に各6本,犬歯は上顎と下顎に各2本,前臼歯は上顎と下顎に各4~8本,臼歯は上顎4本,下顎6本である。頭部が長く伸び,前肢が大きく,遊泳に適した体型である。通常は単独で行動するが,3~6月の交尾期にかぎり,雌雄が行動をともにする。巣穴は出産用 (冬眠用) のものと,暑さを避けるための夏用のものとがある。出産時期は 11月~1月で妊娠期間は 195~265日。1産1~4仔である。出生直後,仔は目がみえない。巣穴から出る3~4月には仔の体重が 10~15kgに達する。性成熟は5~6歳。 21歳の雌が出産した例が知られている。おもにアザラシや魚類を捕食するが,他の海生哺乳類,海鳥,シカや小型哺乳類のほかイチゴなどの植物も食べる。分布は北極圏沿岸,ユーラシア大陸の流氷水域ならびにアメリカ北部である。南限は流氷の動態により変化する。北緯 88゜からプリビロフ諸島ニューファンドランド島,グリーンランド南端,アイスランド南部まで生息する。ジェームズ湾ハドソン湾の個体群には生体隔離がみられる。沿岸より数百 km離れた流氷上から内陸 200kmの奥部まで,移動する範囲は広い。飼育下での繁殖例は多い。絶滅危惧種。

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百科事典マイペディアの解説

ホッキョクグマ

シロクマとも。食肉目クマ科の哺乳(ほにゅう)類。体長はオス2.5〜3.0m,メス2〜2.5m。鼻先が黒いほかは,全身白色。北極地方に分布。海岸や,沿岸のツンドラ地帯にすみ泳ぎがうまい。
→関連項目クマ(熊)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホッキョクグマ
ほっきょくぐま / 北極熊
polar bear
[学]Thalarctos maritimus

哺乳(ほにゅう)綱食肉目クマ科の動物。北極圏、グリーンランド、アイスランドの海岸沿いに生息する。ときに流氷にのって遠くまでくることがあり、日本でも北海道の根室(ねむろ)まできたことがあるという。頭胴長2.4メートル、体重750キログラムに達する。他のクマに比べて頸(くび)が長く、頭が比較的小さく、体が長い。足はとくに大きい。毛はクリーム色を帯びる白なのでシロクマともよばれる。幼獣ではより白くきれいであるが、しだいに黄みを帯びてくる。交尾期以外は単独で生活し、泳ぎ、潜水がうまい。サケ、タラなどの魚類、アザラシなどを好んで食べる。冬ごもりはしないが、雌は雪の中に穴を掘り、1~2子を産む。エスキモーが毛皮をとるために狩猟する。
 なお、ヒグマ、ツキノワグマにもアルビノ(白化型)が出るので、シロクマという名を用いることはそれらとの混乱を招くので好ましくない。[渡辺弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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