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ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホルトノキ
Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus

ホルトノキ科の常緑高木で,モガシの別名もある。アジア東部の暖温帯に生じ,西日本の暖地に自生する。幹は高さ 20mにもなり,葉は柄があって互生し,長楕円形で長さ 10cmぐらいになる。6月頃,総状花序を出し白色の小花を多数つける。萼片,花弁ともに5個,おしべは多数で花弁の先は糸のように裂けている。果実は核果で楕円体,長さ 15mmぐらいで黒青色に熟する。小笠原諸島には近縁の別種シマホルトノキ E. photiniaefoliusが,また火山列島 (硫黄島) にはチギ E. pachycarpusが分化している。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ホルトノキ

常緑広葉樹の高木で西日本に広く分布する。「ホルト」はポルトガルの意味。江戸時代の学者・平賀源内が同国由来のオリーブと間違え、この名になったとの説がある。

(2016-09-08 朝日新聞 朝刊 徳島全県・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

ホルトノキ

ホルトノキ科の常緑高木。本州(関東南部以西)〜沖縄の照葉樹林にはえる。葉は互生し,やや革質で楕円状披針形。6〜7月,前年の枝の葉腋から総状花序を出し,多数の花をやや一方に偏ってつける。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホルトノキ【Elaeocarpus sylvestris (Lour.) Poir.】

暖帯~亜熱帯の照葉樹林にみられるホルトノキ科常緑樹。モガシともいう。樹高はふつう10~15m,直径30~50cmであるが,大きいものでは樹高30m,直径1m以上のものがある。社寺の境内によく巨木をみる。樹皮は灰褐色で平滑。葉はやや革質,長さ5~13cmの楕円状披針形~倒披針形で,ふちに低い鈍鋸歯があり,葉柄は約1cmで互生する。一見ヤマモモの葉に似るが,裏面側脈腋(みやくえき)に膜状物があるので区別できる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホルトノキ
ほるとのき
[学]Elaeocarpus sylvestris (Lour.) Poir.

ホルトノキ科の常緑高木。大きなものは約20メートルになる。葉は互生し、倒披針(とうひしん)形または狭長楕円(だえん)形、厚く縁(へり)に鈍い鋸歯(きょし)があり、毛はない。晩春、前年枝の葉腋(ようえき)に総状花序をつくり、白色花を開く。萼片(がくへん)、花弁ともに5枚。花弁は倒卵状くさび形で、上半部は細裂する。雄しべは多数で花糸は短く、葯(やく)は細長くて先端に毛がある。雌しべは1本。核果は楕円形で長さ約1.5センチメートル、濃黒青色を帯びる。常緑樹林内に生え、関東地方南部以西の本州から沖縄、および朝鮮半島南部、中国中南部、ベトナムに分布する。名は、果実をオリーブの実と誤り、オリーブ油すなわち「ポルトガルの油」をとる木と思い違いしたことによる。また、鹿児島県の方言でモガシという。樹皮、枝葉は染料に、材はシイタケ栽培の榾木(ほたぎ)に使う。[古澤潔夫]

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世界大百科事典内のホルトノキの言及

【ヒトツバタゴ】より

…東京では,東京大学構内など各地に植えられているが,昔,江戸青山六道の辻(現在は明治神宮外苑内)の人家に植えられてあった木は,名まえがわからぬのでナンジャモンジャと呼ばれていた。このように不明の珍しい木を,ナンジャモンジャと呼ぶ例は各地で他の種についてもみられ,神奈川県逗子市神武寺境内のそれはホルトノキである。 北アメリカ東南部産のアメリカヒトツバタゴC.virginica L.(英名fringe‐tree)も庭園樹に利用される。…

※「ホルトノキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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