ホルモン療法(読み)ホルモンりょうほう

百科事典マイペディア 「ホルモン療法」の意味・わかりやすい解説

ホルモン療法【ホルモンりょうほう】

ホルモン剤を用いる治療法で,内分泌機能の不全欠損に対する補充療法と,ホルモン特性を利用した種々の疾患の治療法とがある。糖尿病インシュリン甲状腺機能低下症チロキシンなどを用いるのが前者の例,炎症,アレルギー性疾患,リウマチなどに副腎皮質ホルモンを用いるのは後者の例。
→関連項目性同一性障害乳癌ハギンズ補助化学療法ホルモンホルモン補充療法

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルモン療法」の意味・わかりやすい解説

ホルモン療法
ホルモンりょうほう
hormone therapy for tumors

癌の中には,ホルモン依存性腫瘍 (しゅよう) と呼ばれ,その発育がある種のホルモンに影響を受けているものがある。そこでホルモンの分泌状態を変化させ,これら腫瘍の発育を抑えて小さくさせようとするのがホルモン療法である。たとえば乳癌の場合,エストロゲン癌細胞の発育を促進させるといわれる。同時に乳癌細胞の中には,エストロゲンと結合するレセプターの存在が知られている。このエストロゲンを少なくさせるか,あるいはエストロゲンとレセプターの結合を阻害しようというのが乳癌のホルモン療法である。外科的には卵巣摘出術が行なわれ,薬物療法としてはエストロゲンとレセプターとの結合を抑える薬,タモキシフェンなどの投与が広く行なわれている。

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