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ホロープ kholop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホロープ
kholop

9~17世紀までのロシアにおける奴隷に近い従属民。捕虜,身売りした者,女奴隷と結婚した者,ホロープと結婚した女などがこの階層に属した。ホロープの子供もホロープで主人の財産とみなされた。 15~17世紀にかけて借金のため債務奴隷 (→債務奴僕制 ) となる者が増大した。 15世紀まで領主の土地を耕すのはおもにホロープであったが,16世紀からは一般農民の農奴化が進み,ホロープの役割は減少した。ピョートル1世 (大帝) の人頭税の制定 (1718~24) により,ホロープは法的に農奴と同じものと規定された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホロープ【kholop】

ロシアの奴隷。ロシア最古の法典《ルスカヤ・プラウダ》(11~12世紀)は,ホロープをまさに奴隷として位置づけている。15~16世紀の法典は,本来,ホロープが就いていたクリュチニク(財産管理人)あるいはチウン(執事)の職に自由人が就いてもホロープにならずにすむ道を拡大している。当時の遺言状はホロープの解放を宣してはいるが,財産として遺族に譲渡されるホロープのほうが多かった。ホロープは,家内労働,農耕および手工業にきわめて重要な役割を果たしていた。

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世界大百科事典内のホロープの言及

【モスクワ・ロシア】より

…官憲や領主も直接ミールの生活に関与することは少なく,長老(スターロスタ)などの役職が外部世界との接点をなし,国税や領主への貢租もミールの集会で各戸に割り当てられた。農民は現物や貨幣の貢租のほか,農耕賦役を求められることもあったが,領主直営地の労働にはホロープ(奴隷)などの隷属民も使われた。1553年白海に漂着して西ヨーロッパとロシアの北方交易路を開いたイギリス人船長チャンセラーによると,都市にある領主の屋敷や市場への生産物の輸送にも農民は使われ,大消費地モスクワには毎朝700~800台のそりで穀物や魚が運びこまれた。…

※「ホロープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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