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ボサ・ノバ ボサ・ノバbossa nova

翻訳|bossa nova

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボサ・ノバ
bossa nova

1950年代末のブラジルに興った新しい音楽。作曲家 A.C.ジョビンと歌手・ギター奏者である J.ジルベルトによって,民俗音楽サンバのリズムにモダン・ジャズの要素を取入れて作られたもの。 1962年にジャズ・テナーサックス奏者 S.ゲッツがアメリカへ紹介し,新しいダンスのステップとともに急激に世界に広まった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボサ・ノバ
ぼさのば
bossa-novaポルトガル語

1950年代末期に、ブラジルの都会風サンバからジャズやロックの影響を受けて派生した白人向けのポピュラー音楽。ボサ・ノバということばは、歌手・ギター奏者ジョアン・ジルベルトJoo Gilberto(1931― )の演奏様式に対してアントニオ・カルロス・ジョビンAntonio Carlos Jobin(1927―94。作曲家・ピアノ奏者・編曲家)が命名したもので、「新しい感覚」を意味する。サンバに対するボサ・ノバの革新性は、(1)サンバ独自の打楽器アンサンブルをドラム・セットに置き換え、サンバのリズムに基づきながらも黒人色を極力排除したリズム、(2)ブラジルの具象詩と類似点をもつような歌詞、にもっとも顕著に現れている。またボサ・ノバでは旋律、和声、リズムは混然一体となっており、伴奏楽器の主力であるギターは、和音をリズム的に打ち鳴らすように奏される。唱法の特徴としては、伝統歌謡の唱法を取り入れて、鼻声で抑揚をつけずにほとんど話すような口調で歌うことがあげられる。このようなギター奏法と唱法のくふうは、ジョアン・ジルベルトに負うところが大きい。[由比邦子]
『エレーナ・ジョビン著、国安真奈訳『アントニオ・カルロス・ジョビン――ボサノヴァを創った男』(1998・青土社) ▽ルイ・カストロ著、国安真奈訳『ボサノヴァの歴史』(2001・音楽之友社)』

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