翻訳|poise
粘度(粘性率)の単位で,記号はP。1P=0.1Pa・s。CGS単位であるので国際単位系(SI)の単位と併用しない方がよい。粘性のある流体を管などに流す場合,管壁から中心に近づくほど流速は速くなり,隣り合う流れの間には速度差が生じ,お互いに引きずろうとする力が働いている。その単位面積当りの力,すなわちずり応力は流体の速度を流れに垂直な方向の単位距離で除した値である速度こう配に比例している。このときの比例係数を粘性率と呼んでいる。したがってCGS単位ではずり応力の単位はdyn・cm⁻2,速度こう配の単位はs⁻1であるので1P=1dyn・cm⁻2・sとなる。名はフランスの医師で物理学者のポアズイユJ.L.M.Poiseuille(1799-1869)にちなんでつけられた。センチポアズ(cP),ミリポアズ(mP)もよく使われる。
執筆者:大井 みさほ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
流体の粘度の単位.記号 P.流体が管中を層流をなして流れ,その流れの方向に垂直な方向における流速の勾配が1 cm s-1 cm-1 であるとする.この速度勾配を維持するために流れの方向にそった面積1 cm2 当たりに作用する力が1 dyn のとき,この流体の粘度を1 P という.
1 P = 1 dyn s cm-2 = 10-1 kg m-1 s-1
= 10-1 N s m-1 = 10-1 Pa s.
ポアズの100分の1を cP(センチポアズ),1000分の1を mP(ミリポアズ)という.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…CGS単位であるので,国際単位系(SI)の単位と併用しないほうがよい。動粘度は流体の粘度を密度で除したものであるから,粘度のCGS単位ポアズ(P=g・cm-1・s-1)と密度のCGS単位であるグラム毎立方センチメートル(g・cm-3)とから,1St=1P/(g・cm-3)=1cm2/sのように得られる。名はイギリスの物理学者G.G.ストークスの名にちなんでつけられた。…
※「ポアズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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