ポンデュガール(読み)ポンデュガール(英語表記)Pont du Gard

デジタル大辞泉 「ポンデュガール」の意味・読み・例文・類語

ポン‐デュ‐ガール(Pont du Gard)

ガール橋

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世界の観光地名がわかる事典 「ポンデュガール」の解説

ポンデュガール【ポンデュガール】
Pont du Gard

フランス南部の都市ニーム(Nîmes)近郊ガール県ガール川(ガルドン川)に架かるローマ時代の水道橋。ニーム駅から約23kmの場所にあり、ニーム、あるいはアビニョン(Avignon)駅からバスが運行している。この水道橋はユゼス(Uzes)の水源から約50km離れたネマウスス(現在のニーム)に水を引くための導水路の一部で、紀元前19年ごろにローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス帝の腹心ガリア(現在のフランス)を統治していたアグリッパ命令で建設されたといわれている。この水道橋は三層構造の石造アーチ橋で高さ49m、長さは275mある。水源のユゼスとニームの高低差がわずか17mしかないにもかかわらず、水はスムーズに流れており、古代ローマの土木技術の水準の高さを示す事例にもなっている。世界遺産に登録されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンデュガール」の意味・わかりやすい解説

ポンデュガール
Pont du Gard

フランス南部,ガール県にある古代ローマの水道橋 (→ローマ水道 ) の遺構。ユゼス近傍の水源からニームにいたる給水路の一部をなし,ガール川の上にかかっている。前 19年建造。3層からなる石造りのアーチで支えられている。河床からの高さ 48m,長さ 269m。ローマの建築技術の最も優れた例の一つ。 1985年世界遺産の文化遺産に登録。

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