マスカーニ

精選版 日本国語大辞典 「マスカーニ」の意味・読み・例文・類語

マスカーニ

(Pietro Mascagni ピエトロ━) イタリアオペラ作曲家。巡回オペラの指揮者からオペラ作曲家として成功。「カバレリア・ルスチカーナ」はその代表作。(一八六三‐一九四五

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デジタル大辞泉 「マスカーニ」の意味・読み・例文・類語

マスカーニ(Pietro Mascagni)

[1863~1945]イタリアの作曲家。写実主義オペラを確立作品にオペラ「カバレリアルスティカーナ」など。

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百科事典マイペディア 「マスカーニ」の意味・わかりやすい解説

マスカーニ

イタリアの作曲家。パン屋の子に生まれ,生地リボルノで音楽を学んだのちミラノ音楽院でポンキエリ師事。同じく苦学生だった学友のプッチーニと1室を借りて暮らす。音楽院中退後はオペレッタ一座の指揮者などを務め,経験を積んだ。1888年,ベルガの小説にもとづくオペラ《カバレリア・ルスティカーナ》により,出版社主催のコンクールで第1位を獲得。1890年にローマで初演されて大成功をおさめたこの作品は,レオンカバロの《パリアッチ道化師)》とともにベリズモ・オペラ(ベリズモ)の代表作となった。以後,オペラ《友人フリッツ》などを発表。後年はミラノのスカラ座などで指揮者としても活躍した。→ガリ・クルチジョルダーノ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マスカーニ」の意味・わかりやすい解説

マスカーニ
ますかーに
Pietro Mascagni
(1863―1945)

イタリアのオペラ作曲家。リボルノに生まれる。1882年からミラノ音楽院にプッチーニとともに学び、ポンキエッリに師事したが、2年後に中退して旅回り歌劇団の指揮者などを務める。1889年、一幕オペラのコンクールに応募、入賞した『カバレリア・ルスティカーナ』は翌90年のローマ初演以来名声を得た。マスカーニはこのシチリアを舞台にした悲劇一作をもって、身近な題材を迫真的に描いたイタリアのベリズモ・オペラの代表格とされている。そのほか『友人フリッツ』(1891)や、日本を舞台にした『イリス』(1898)などが知られている。ローマに没。

[船山信子]

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改訂新版 世界大百科事典 「マスカーニ」の意味・わかりやすい解説

マスカーニ
Pietro Mascagni
生没年:1863-1945

イタリアの作曲家。1882年ミラノ音楽院に入学,ポンキエリに師事。84年退学して旅回りのオペレッタ一座の指揮者となる。88年シチリアの民衆生活に題材をとった一幕オペラ《カバレリア・ルスティカーナCavalleria rusticana》によって,ソンゾーニョ出版社主催のコンクール第1位を受賞。このオペラは大成功を博した90年の初演以来レオンカバロの《パリアッチ》とともに,ベリズモ・オペラの代表作とされる。《友人フリッツ》などのオペラのほか,カンタータ,管弦楽曲,室内楽などがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マスカーニ」の意味・わかりやすい解説

マスカーニ
Mascagni, Pietro

[生]1863.12.7. リボルノ
[没]1945.8.2. ローマ
イタリアのオペラ作曲家。ミラノの音楽院で A.ポンキエッリに師事。中退して巡回オペラ団に加わったが,1889年音楽出版社の懸賞オペラに『カバレリア・ルスティカーナ』 (1890,ローマ初演) で入賞。 1929年にトスカニーニの跡を継ぎミラノのスカラ座監督となった。庶民生活を現実的に描くベリズモ・オペラの確立者。その他の主作品は『わが友フリッツ』 (91) ,日本に取材した『イリス』 (98) 。

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