マナガツオ(英語表記)Pampus punctatissimus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マナガツオ
Pampus punctatissimus

スズキ目マナガツオ科の海水魚。全長 40cm内外。体は側扁し,体高が高く,やや菱形をしている。鱗は小さく落ちやすい。背鰭,尻鰭の前部軟条が鎌状に突き出ている。口は小さく,歯は微小。体色金属光沢をもつ暗灰色。大陸棚の砂泥底にすむ。本州中部以南,東シナ海黄海分布する。食用

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百科事典マイペディアの解説

マナガツオ

マナガツオ科の魚。地方名マナガタ,マナ,メンナ,チョウキンなど。全長25〜40cm,大きいものは50cmになる。体は側扁し,腹びれがない。鱗は非常に小さくはがれやすい。本州中部〜インドネシアに分布。東シナ海に特に多い。外洋性であるが,6〜7月の産卵期には内海に入り,河口にくることもある。特に関西で刺身,みそ漬などにして賞味される。

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世界大百科事典 第2版の解説

マナガツオ【Pampus argenteus】

スズキ目マナガツオ科の海産魚(イラスト)。暖海性で本州中部以南,朝鮮半島,東シナ海,東インド諸島まで分布。マナとも呼ばれる。イボダイ科と近縁で,吻端(ふんたん)が丸いところなどよく似ているが,体高がずっと高く丸みのあるひし形である。口が小さく,腹びれがない。全長25~40cm,大きいものは50cmになる。江戸期に,〈摂泉,糟魚となし,遠に贈る,江戸前も稀にあり〉といわれているように,和歌山,大阪,瀬戸内海に多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マナガツオ
まながつお /
[学]Pampus argenteus

硬骨魚綱スズキ目マナガツオ科に属する海水魚。本州中部以南から東インド諸島まで分布し、東シナ海に多い。体は卵円形で側扁(そくへん)し、剥(は)がれやすい微小鱗(りん)で覆われる。成魚には腹びれがない。背びれは1基で、その前方には多少とも皮膚中に隠れた痕跡(こんせき)的な棘(とげ)がある。口は小さく、吻(ふん)は下顎(かがく)より突出し、歯は微小で両顎だけにある。食道部は膨らんで長楕円(だえん)形の袋となり、内部に多数の歯を備える。体色は青みを帯びた灰色で、全長60センチメートルに達する。外洋性であるが、産卵期の6、7月ごろ内海に入り、中層を群遊し、河口に近づくこともある。秋、外海へ移動する。幼魚も数か月で体長3センチメートルぐらいになると外海へ出る。建網、刺網、引網などで漁獲される。肉は軟らかくて美味。とくに関西地方では刺身、照り焼き、みそ漬けなどにして賞味される。近縁種にコウライマナガツオP. echinogasterがある。この種は、マナガツオと異なり、頭部後方側面にある微細な波状紋は胸びれ基部を通る垂直線に達しない。黄海および東シナ海に分布する。[鈴木 清]

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