マニトバ[州](読み)マニトバ

百科事典マイペディア 「マニトバ[州]」の意味・わかりやすい解説

マニトバ[州]【マニトバ】

カナダ中南部の州。安定したカナダ楯(たて)状地の一部をなし,北東部はハドソン湾に面する。氷食は著しいが起伏は少なく,南部にはウィニペグ湖はじめ多数の湖がある。南部は小麦を中心とする豊かな農業地帯。北東部は不毛であるが,中部は針葉樹林帯が広がり,製材パルプ工業も発達。ニッケル,金,亜鉛,銅,石油など地下資源も豊富。もともとハドソン湾会社が領有していたが,1869年カナダ自治領政府に委譲された。これに対し,フランス系住民のメティスがL.リエルを擁して臨時政府を樹立し抗議。交渉の末,フランス系文化の保護など彼らの要求が認められ,1870年マニトバ州としてカナダ自治領の一州となった。州都ウィニペグはさまざまな国からの移民の通過する場であり,国際色が豊かである。55万3556km2。120万8268人(2011)。
→関連項目ウィニペゴシス[湖]

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