日本大百科全書(ニッポニカ) 「マンハイム(ドイツ)」の意味・わかりやすい解説
マンハイム(ドイツ)
まんはいむ
Mannheim
ドイツ南西部、バーデン・ウュルテンベルク州の都市。人口30万6700(2000)。ライン川の右岸、ネッカー川との合流点に位置する。対岸はラインラント・プファルツ州のルートウィヒスハーフェン。1834年に河港の整備が始まり、以後ライン、ネッカーの水運とライン川両岸を走る鉄道との結節点として工業立地が盛んになり、北西部に工業地域ができた。機械、車両、精密・光学機器、電気機器のほか、ライン川の新旧流路間にあるフリーゼンハイム島には石油精製工場があり、対岸のルートウィヒスハーフェンの化学工場に原料を供給している。また、市域の北東部には、沖積地に残る広大な森林に接して住宅地区があり、東部、南部にはライン河畔のシュロスガルテン公園をはじめ緑地が多い。
[朝野洋一]