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ミカンコミバエ ミカンコミバエ Bactrocera dorsalis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミカンコミバエ
ミカンコミバエ
Bactrocera dorsalis

双翅目ミバエ科。体長 7mm内外。全体に黄褐色であるが,胸背は黒色で4縦条がある。肩瘤,横線 (前楯板と楯板との間の縫合線) 後方の側線,小楯板 (しょうじゅんばん) などは黄色。腹部背面には黒褐色のT字紋がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ミカンコミバエ【Oriental fruit fly】

双翅目ミバエ科の昆虫(イラスト)。幼虫がミカンに寄生する小さなミバエの意であるが,実際にこのハエの幼虫が寄生する植物は果樹を中心に170種にも及ぶ。害虫。成虫はイエバエよりもやや小型で体長約6mm,翅に斑紋のある美しいハエである。雌は,羽化後約1週間で交尾し,一度に5~20個の卵を寄主植物の果実内部に産みつける。成虫の寿命は数ヵ月,その間に約1000個の卵を産む。気温に影響されるが,卵から成虫までは20~30日である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミカンコミバエ
みかんこみばえ / 蜜柑小実蠅
oriental fruit fly
[学]Dacus (Bactrocera) dorsalis

昆虫綱双翅(そうし)目短角亜目ミバエ科に属する昆虫。体長6~7.5ミリメートル、翅長6~6.5ミリメートル、体は黄褐色。胸部の地色は黒色で、背面には灰白色粉からなる4縦条がある。肩瘤(けんりゅう)、横線後方の両側線、小楯板(しょうじゅんばん)はいずれも鮮黄色(ただし乾燥標品では黄褐色となる)。はねは透明で、縁紋とそれに続く細い前縁部、臀脈(でんみゃく)斜帯はいずれも黒褐色。幼虫は柑橘(かんきつ)類、バナナ、パパイヤ、マンゴーのほか35科にわたる植物(主として生果実)につく国際的な大害虫で、東洋の熱帯、亜熱帯およびハワイに広く分布する。日本では小笠原諸島(おがさわらしょとう)と奄美大島(あまみおおしま)以南の南西諸島に分布することは、大正年間から知られていたが、第二次世界大戦後ウリミバエの北上とともに、1974年(昭和49)には屋久島(やくしま)と種子島(たねがしま)にも侵入(ただし定着せず)した。本種の雄成虫はメチルオイゲノールにきわめて効果的に誘引されるので、1968年(昭和43)以降、本剤と毒剤との併用によって生息密度を下げ、さらに大規模な不妊虫放飼法(ふにんちゅうほうしほう)による根絶防除事業が生息地で順次行われた。その結果、防除効果が奏効して1993年(平成5)8月与那国島(よなぐにじま)での誘殺を最後に根絶が確認されたことをもって、日本では実質的に絶滅した。しかし、再侵入に対する警戒は続行されている。[伊藤修四郎]

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