デジタル大辞泉 「ミネソタ州」の意味・読み・例文・類語 ミネソタ(Minnesota) 米国中北部の州。州都セントポール。北はカナダ国境、東はスペリオル湖に接する。酪農が盛んで、鉄鉱石を産する。→アメリカ合衆国[補説] 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミネソタ州」の意味・わかりやすい解説 ミネソタ〔州〕ミネソタMinnesota アメリカ合衆国,中北部の州。州都はセントポール。標高 300~500mの平坦な台地で,全州大陸氷河の影響を受け,湖沼や河川が多い。南にはミネソタ川,ミシシッピ川,西の州境にはレッド川などが流れる。気候は大陸性気候で,冬の寒さはきびしいが,夏は比較的高温となる。白人の植民前には南部にスー (ダコタ) 族,北部にチペワ (オジブワ) 族の二大インディアンが居住していた。 17世紀後半にはフランス人によって各所に毛皮交易所が設置され開発が進んだ。パリ条約 (1763) によってミシシッピ川以東はイギリスに割譲。西部は 1762年からスペイン領であったが,1803年ルイジアナ買収で合衆国領となった。 58年州に昇格。酪農,肉牛飼育が盛んで,農産物はエンバク,干し草,トウモロコシ,ダイズ,リンゴなどが多い。かつて全国の 65%以上の産出を誇ったメサビ=バーミリオン山地を中心とする鉄鉱石は 1950年以降枯渇したが,第2次世界大戦後,北東部の山地でタコナイト鉱 (含鉄チャート) が採掘され,その他花崗岩,石灰岩,碧玉なども産出する。南北戦争前は豊富な森林資源に依存して製材業が盛んで,ミネアポリス,ダルースはこれによって発展したが,資源枯渇で 20世紀に入り衰えた。最も重要な工業は精肉および製粉業で,ミネアポリスがその中心地。最近は機械,電気機械器具,皮革,エレクトロニクス,パルプ,製紙,印刷などの工業も進出し,工業は多様化の傾向にある。豊かな森と湖を控え,観光も重要。面積 22万5161km2。人口 530万3925(2010)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報