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ムクドリモドキ Icteridae; oropendolas, orioles, blackbirds

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ムクドリモドキ
Icteridae; oropendolas, orioles, blackbirds

スズメ目ムクドリモドキ科の鳥の総称。オオツリスドリ属,ツリスドリ属,ムクドリモドキ属,マキバドリ属,クロムクドリモドキ属,コウウチョウ属など 27属,約 110種からなる。全長 15~52cm。ムクドリという名がついているが,ムクドリ科に類縁が近いわけではなく,コウカンチョウ類などフウキンチョウ科に近縁と考えられている。羽色は黒,黄,赤,橙黄,オリーブ,褐色などいろいろである。生息地は草原から森林まで含まれ,繁殖は一夫一妻から一夫多妻,集団繁殖,托卵性のものまである。巣の形態は普通の椀状のものから吊り巣まで,食性は昆虫食,種子・穀類食,果実食と多様であり,一科のなかで著しい適応放散がみられる。すべて南アメリカ北アメリカに分布しており,特に亜熱帯熱帯に多く,温帯にすむ種は越冬のために南部に渡る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ムクドリモドキ
むくどりもどき
icterid

鳥綱スズメ目ムクドリモドキ科に属する鳥の総称。この科Icteridaeは、北アメリカから南アメリカに及ぶ新世界に分布し、112種を含む大きいグループである。森林から草原までいろいろの所にすみ、生活、形、色など著しく多様化している。全長20~53センチメートル、どの種もじょうぶな足をもっていて、もともとは地上性である。嘴(くちばし)は鋭くとがった円錐(えんすい)形で、体にはでな飾りや色のついたものがある。多くは輝いた黄色の羽毛をもっていて、一般に森林性のものが多く、また群れをつくる種も多い。ツリスドリのようにりっぱな巣をつくるものから、コウウチョウ類cowbirdsのように寄生するものまである。ハゴロモガラス類American blackbirdsは雄が黒くブラックバードの名があるが、ヨーロッパのブラックバード(ツグミ科のクロウタドリ)とは異なる。このハゴロモガラス類は全長18~28センチメートルで、ムクドリモドキ科のなかではもっとも社会性が強く、大集団で繁殖し、湿地や淡水面に生ずる草原にすみ、低木林にコロニーをつくる。[中村登流]

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