3Al2O3・2SiO2~2Al2O3・SiO2の組成をもつアルミノケイ酸塩の総称.針状の結晶.天然にはまれに産出する.スコットランドのムル島の熱変成岩中に産出し,名称もこれに由来している.3Al2O3・2SiO2:斜方晶系,格子定数a = 0.749,b = 0.785,c = 0.574 nm.密度3.15 g cm-3.屈折率α = 1.642,β = 1.644,γ = 1.654.光軸角2V = 45~50°.光学性は正.融点1850 ℃.ムライトはAl2O3-SiO2系の高温安定形相で,粘土(カオリン)の加熱によっても生成し,陶磁器,シリカ-アルミナ系耐火物などに含まれる.耐火度が高く機械的強度が大きく,荷重軟化性もすぐれており,理化学用あるいは点火栓がいしなどムライト磁器,シリカ-アルミナ系耐火物として用いられる.粘土とアルミナを原料とし,ロータリーキルンによって焼成し,製造されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
化学成分Al6Si2O13の鉱物。ただしAl/Si比は3から4まで変化しうる。斜方晶系,長柱状ないし針状の結晶形を示す。ケイ線石とよく似た結晶構造をもち{010}に完全なへき開がある。無色透明,ガラス光沢をもち,比重約3.16,モース硬度7.5。SiO2-Al2O3系では,広い組成範囲で固溶体を形成し,常圧下では,常温から1850℃で溶融するまでの広い温度領域で安定に存在する。高温領域で安定な,唯一のアルミノケイ酸塩であり,紅柱石,ラン晶石,ケイ線石を常圧で加熱すると容易に生成される。また多くの陶磁器中に普通に含まれる。天然には非常にまれな鉱物で,火山岩中の泥質捕獲岩片中に見いだされることがある。高耐火度の窯業材料としてきわめて重要。
執筆者:青木 正博
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
mullite
平均的化学組成Al2(Al2+xSi2−2x)O10-x x=0.17~0.59の鉱物で,鉱物名はマル石。鉱物学的データはマル石の項目で記述。ムライトの名称は,現在も分野によっては広く使われる。単鎖構造のアルミノケイ酸塩鉱物で鉱物としては稀産であるが,工業製品,例えば磁器の中ではごく普通に生成され,それを主要構成物とするものを特にムライト磁器という。るつぼなど化学用品にも使われる。
執筆者:赤井 純治
参照項目:マル石
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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