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メダワー Peter Brian Medawar

大辞林 第三版の解説

メダワー【Peter Brian Medawar】

1915~1987) イギリスの生物学者。ネズミを用いた皮膚移植の研究から、生体における「自己」と「非自己」の区別を問題にし、免疫の概念を明確にした。また、胎生期・新生期には拒絶がみられないこと(免疫寛容)を発見。

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百科事典マイペディアの解説

メダワー

英国の医学者。オックスフォード大学卒。ロンドンのユニバーシティ・カレッジ教授。マウスの胚を用いて組織移植の実験を行い,後天性免疫の耐性に関するM.バーネットの理論の根拠となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

メダワー【Peter Brian Medawar】

1915‐87
ブラジル生れのイギリス免疫学者。1928年イギリスに渡り,オックスフォード大学で動物学を学ぶ。卒業後,H.W.フローリーの研究室を経て,47年にはバーミンガム大学動物学教授,51年にはロンドン大学教授を兼任,62年には国立医学研究所長となった。1930年代から皮膚移植の実験的研究に精力的に取り組み,マウスを用いて,胎生期あるいは出生直後に移植すれば免疫学的機構が作動せず,生着することを明らかにした(1953)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メダワー
めだわー
Sir Peter Brian Medawar
(1915―1987)

イギリスの免疫生物学者。1960年「組織移植による後天的免疫耐性の発見」によりオーストラリアのバーネットとともにノーベル医学生理学賞を受けた。リオ・デ・ジャネイロに生まれ、13歳で帰国、オックスフォード大学に学ぶ。1947年バーミンガム大学、1951年ロンドン大学のそれぞれ教授に就任、1962年よりロンドン国立医療学研究所所長を務める。ノーベル賞受賞の対象になった研究は、ネズミの胎児に、種を異にするネズミの組織を移植したところ拒否反応がおこらず活着したことから、胚胎(はいたい)期には、免疫のための抗体産生能力がまだできていないことを証明したことにある。[中川米造]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のメダワーの言及

【心臓移植】より

… 心臓移植の歴史は古く,動物を用いた実験的試みは,アメリカのマンF.Mannが1933年に行っている。40年代になって臓器移植に伴う諸現象,とくに拒絶反応の機序の解明にイギリスのメダウォーPeter Brian Medawar(1915‐87)らが大きな功績を残し,臓器移植熱が高まるにしたがって,心臓移植の可能性について多くの研究者が情熱を傾けるようになった。とくにアメリカのシャムウェーNorman Edward Shumway(1923‐ )らの基礎的研究の寄与するところが大きく,58年シャムウェー法といわれる移植手技が確立され,67年南アフリカ共和国のバーナードChristian Neethling Barnard(1922‐ )が人から人へ初めて心臓移植を行った。…

※「メダワー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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