メリリャ(英語表記)Melilla

デジタル大辞泉 「メリリャ」の意味・読み・例文・類語

メリリャ(Melilla)

北アフリカ地中海に面するスペイン領の港湾都市モロッコ北端のトロワフルシェ岬に位置する飛び地。フェニキア人によって建設され、カルタゴローマ支配を経て、8世紀にイスラム教徒に征服された。15世紀末よりスペイン領。港近くにはシウダデーラとよばれる16世紀建造の城壁に囲まれた旧市街があり、アラブ風の街並みが残っている。

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改訂新版 世界大百科事典 「メリリャ」の意味・わかりやすい解説

メリリャ
Melilla

北アフリカ,モロッコ北東部地中海岸にあるスペイン領の港湾都市。人口6万6400(2001)。アラビア語でマリーラMalīla。フェニキア人によって建設され,ローマ,ビザンティンなどの支配を経て8世紀初めにイスラム教徒に征服された。15世紀末イベリア半島からイスラム勢力を駆逐したスペイン,ポルトガルは,余勢を駆ってマグリブ諸国の港に軍船を送り,ここは1497年スペイン領となった。漁港,商港であるが,背後山地で産出する鉄鉱石積出港ともなっている。スペイン風の市街と,アラブ風市街のメディナとがある。
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百科事典マイペディア 「メリリャ」の意味・わかりやすい解説

メリリャ

モロッコの北部,地中海岸にあるスペイン領の港湾都市。鉄鉱石の輸出港で,漁業中心食品工業,船舶修理などが行われる。古代フェニキア,ローマの植民市で,8世紀以降イスラム教徒が支配したが,レコンキスタが進む中,1497年スペインに占領された。8万1323人(2011)。
→関連項目スペインモロッコ

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