日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユング・シュティリング」の意味・わかりやすい解説 ユング・シュティリングゆんぐしゅてぃりんぐJung-Stilling(1740―1817) ドイツの小説家。本名ヨハン・ハインリヒ・ユング。ウェストファーレンのヒルヒェンバッハ近郊に生まれる。小学校教師、町工場主の番頭などの職を経たのち医学を学んで開業医となり、さらに経営学の大学教授に転じた。友人ゲーテの世話で出版された『ハインリヒ・シュティリングの幼年時代』(1777)とその続編全六巻は、敬虔(けいけん)主義的色彩の濃い自伝小説として知られる。[伊藤利男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例