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ヨエル書 ヨエルしょBook of Joel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨエル書
ヨエルしょ
Book of Joel

旧約聖書 12小預言書の一書預言者ヨエルについては不詳。著作年代もバビロン捕囚前か後か説は分れている。いなごの大群による大災害は,裁きの日の過酷さの予兆であり,祭司長老民衆は救われるために祈り,断食をし,真剣に悔い改めるべきである。主の日には主の霊がすべての肉なる者に注がれ,人は預言をし,幻を見,恐ろしいしるしが天地に現れる。しかし,シオン (エルサレム) に忠実な者は破滅を免れ,神はイスラエルを捕囚の地に追いやった諸民族に裁きをもって報復するという。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヨエルしょ【ヨエル書 Book of Joel】

旧約聖書の〈12小預言書〉に属する預言書。《ホセア書》に次ぐ2番目の書。ヘブライ語原典では,2章28~32節が3章1~5節に数えられており,全体で4章になる。著作年代はバビロン捕囚後で,ネヘミヤによるエルサレム城壁の再建以後,前400年ころと思われる(2:7参照)。前半の1~2章は大軍になぞらえられたイナゴの害を描き,預言者的人物が民に悔い改めを迫る。断食と祈りのあとで,神の救いの約束と感謝が語られている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨエル書
よえるしょ

旧約聖書』のなかの十二小預言書の一つ。預言者ヨエルについてはペトエルの子といわれているほかに何もわからないが、本書は内容からみて、紀元前400~前350年ごろにエルサレムあるいはその付近で書かれたものと思われる。ヨエルは、ユダの地を襲ったイナゴの大災害のなかに主の日(終末の日)の予兆をみ、同胞に真実の悔い改めを勧めたのち、主の日の光景を黙示文学的色彩を用いて描く。主の日は、悔い改めて主の名をよぶイスラエルの民には豊かな祝福となるが、その民を圧迫する諸民族には破滅的な審判を意味する。[川島貞雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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