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ライプ ライプ Leip, Hans

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ライプ
ライプ
Leip, Hans

[生]1893.9.22. ハンブルク
[没]1983.6.6. スイス,フルートウィーレン
ドイツの詩人,小説家,劇作家,画家。第1次世界大戦に参加,負傷。第2次大戦中多くの兵士たちに歌われ,戦後も長く愛唱された『リリー・マルレーン』 Lili Marleen (1915作) の作者として知られる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ライプ
らいぷ
Wolfgang Laib
(1950― )

ドイツの美術家シュワーベンのメッツィンゲンに生まれる。父は整形外科医。幼少時より家族と頻繁に旅行し、ヨーロッパ全域、トルコ西アジアインドなどを訪れる。カトリック教会の聖遺物や中世美術に接する機会も多く、なかでもイタリアアッシジの聖フランチェスコ像からは大きなインパクトを受けた。1968年チュービンゲン大学医学部に入学、医学と並んで心理学、東洋哲学、考古学の講義を受講する。在学中の70年、父が南インドに転居したのを機に定期的にインドを訪れるようになる。72年、インドの文明に刺激されて石の彫刻の制作を開始。菜食主義に傾倒し、現代医学に強く失望していたこともあって、美術家となる決意を固めた。74年にチュービンゲン大学を卒業、博士号を取得したのを最後に医学とは決別し、作品制作に専念する。
 76年にはシュトゥットガルトのギャラリー、ミュラー・ロートで初個展を開催、また80~81年にはニューヨークに滞在するなど、美術家として堅実に実績を重ねていたライプが一躍世界的脚光を浴びるのは82年である。同年のドクメンタ7に、ライプは花粉を床に撒いた作品と、花粉をガラス瓶に詰めた作品を出品、また同年、ベネチア・ビエンナーレではドイツ館代表作家として花粉の作品と大理石にミルクを張った作品『ミルク・ストーン』を出品、いずれも国際的に大きな話題となった。『ミルク・ストーン』は75年以来、花粉の作品は77年以来継続して制作されたもので、ライプの代名詞的な連作となる。翌83年には米を使った作品、87年には蜜蝋(みつろう)を使った作品の制作に着手、作品のバリエーションを広げた。
 ライプは仏教思想や瞑想の強い影響を受けているが、作品の形態はいたってシンプルな場合が大半であり、静謐(せいひつ)で宗教的な性格とミニマリズム的な性格が同居していることが指摘される。美術に関してはまったくの独学だが、影響を受けた美術家としてはブランクーシ、イブ・クライン、ロスコらの名が挙げられる。また83年に晩年のヨーゼフ・ボイスと初めて出会って以来、エコロジー志向や形態上の類似から両者の親近性が指摘され、またボイスの死後はドイツの代表的な現代美術家として注目された。しかしライプの作品の根底に潜むものは、東洋思想への深い関心であり、神智学をバックボーンとするボイスとは大きく異なっている。93年(平成5)には東京国立近代美術館でのグループ展のために初来日し、2003年には同館で日本初の個展が開催された。その後もインド、チベット、中国などを頻繁に旅行し、その自然と精神世界の刺激を受けつつ精力的に作品制作を行う。[暮沢剛巳]
『「ウォルフガング・ライプ」(カタログ。2003・東京国立近代美術館)』

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