ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロスコ」の意味・わかりやすい解説
ロスコ
Rothko, Mark
[没]1970.2.25. ニューヨーク
ロシア生れのアメリカの画家。 1913年家族とともにアメリカに移住し,エール大学,アート・スチューデンツ・リーグで学んだ。 1940年代に入ってシュルレアリスムの影響を受け,有機形態を記号化したような絵をかき,47年頃からは空間に色面が浮んだような作品を描いた。 50年代になり大画面に2つまたは3つの色面を水平に配列した作品を制作。輪郭のにじんだ色面が背景に漂うように融合する作品で,抽象表現主義の画家として広く知られるようになった。 58年から壁画も手がけ,のちに「ロスコ・チャペル」と呼ばれるようになったヒューストンの教会の壁画などがある。 70年自殺した。主要作品『赤,茶色,黒』 (1958,ニューヨーク近代美術館) など。
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