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ラザロ ラザロLazarus; Lazaros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラザロ
Lazarus; Lazaros

ラザルのプロテスタント式の呼び名。 (1) 新約聖書中の人物。イエスたとえ話中の貧乏人の名。イエスは,生前人々に尊ばれても神の前では忌み嫌われる金持と,死後神の前で慰められる貧乏人ラザロとを対比して取上げている (ルカ福音書 16章 19~31) 。 (2) 新約聖書中の人物。イエスの親しい友,ベタニアのラザロ。ベタニアのマルタとマリアの兄弟。イエスの力で死後4日目に生返った (ヨハネ福音書 11章1~44) 。

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百科事典マイペディアの解説

ラザロ

新約聖書中の人物。ベタニアのマルタとマリアの兄弟。死後4日目にイエスによって蘇生(《ヨハネによる福音書》11),〈ラザロの復活〉として古来作例の多い画題。癩病患者,乞食などの守護聖人で,祝日は12月17日。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラザロ【Lazarus】

キリストの友人。マリアとマルタの兄弟。エルサレム郊外のベタニアに住む。《ヨハネによる福音書》第11章によれば,病のため死去したが,その4日後,布教先から帰ったキリストが,墓の前で祈り呼びかけると,奇跡的に蘇生した(ラザロの復活)。キリストの死後も福音伝道に尽くし,伝説上の殉教地は,西方ではマルセイユ,東方ではキプロス島とされる。プロバンスやブルゴーニュ地方でとくに崇敬され,マルセイユ,オータンなどに彼を記念した教会(サン・ラザール)がある。

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大辞林 第三版の解説

ラザロ【Lazaros】

新約聖書ヨハネ福音書に登場する人物。病死したがイエスが蘇生させたという。
新約聖書ルカ福音書中のイエスのたとえ話に出てくる貧者の名。金持ちとは対照的に、死後、天国に迎えられたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラザロ
らざろ
Lzarosギリシア語
Lazarus英語

『新約聖書』の「ルカ伝福音(ふくいん)書」(16章19~31節)および「ヨハネ伝福音書」(11章1~46節)に登場する人物の名。前者のラザロは、イエスのたとえ話に出てくる人物で、全身できもので覆われた貧乏人である。たとえでは、来(きた)るべき世の救いに関連し、ラザロとある金持ちとが対照的に語られる。後者のラザロは、ベタニアのマルタとマリア姉妹の兄弟であり、病死したのちイエスによって甦(よみがえ)らされた。[定形日佐雄]

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世界大百科事典内のラザロの言及

【オータン】より

…そのなごりは,サンタンドレ門,アルー門,ガリア最大の劇場跡などにみられる。マルセイユからもたらされたラザロのものと伝えられる聖遺物を収めるため,12世紀初めに建立されたサン・ラザール大聖堂は,失われたクリュニー第3聖堂の様式を踏襲するブルゴーニュ派ロマネスク建築の代表例。その正面扉口大タンパンや内部の柱頭は,ロマネスク彫刻の頂点の一つ。…

【復活】より

…石棺の浮彫には,クリスモンと月桂冠を飾った十字架の両側に,2人の眠る兵士(イエス・キリストの墓を見守るためにつかわされた兵士)を配し,〈復活〉の図像であることを示唆する表現が見いだされる。また新約聖書の〈ラザロの復活〉,旧約聖書のダニエルヨナの物語などが〈復活〉の予型として用いられることもある。墓を訪れる2人または3人の聖女たちによってこの主題を間接的に表す方法は,西欧中世において早くから用いられた。…

【癩】より

…中世のヨーロッパの都市においては,癩に罹患した者は当局に届け出たうえ,厳重に審査され,癩者と診定が下されると,市民権を剝奪(はくだつ)され,市外の癩者専用の収容所レプロサリウムleprosariumに送られた。ここはラザレットlazaretto(《ルカによる福音書》16:19~31に出てくる,全身はれものに侵された乞食ラザロに由来する語。乞食収容所,後には検疫所をも意味した)とも呼ばれ,癩が蔓延しはじめた11世紀以後,ヨーロッパ各地に設立された。…

※「ラザロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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