ラボック
らぼっく
Sir John Lubbock
(1834―1913)
イギリスの銀行家、著述家。銀行家の父の後を継いで銀行を経営する一方で、多くの著述を残した。考古学関係の著書としては『先史時代』(1865)があり、打製石器期を旧石器時代、磨製石器期を新石器時代とよぶことを提案した。これより先、1860年にテムズ、ソンムなどのイギリス、フランスの渓谷を調査し、すでに絶滅した化石哺乳(ほにゅう)動物と人類がともに活動していた旧石器時代の存在を確認している。考古学のみならず、生物、地質、人種、土俗学などにも興味をもち、また各種の社会的活動を行い、下院議員、ロンドン大学名誉副総長、ロンドン商業会議所会頭なども務めた。
[飯島武次]
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ラボック
John Lubbock
1834〜1913
イギリスの人類学者・考古学者
その著『先史時代』(1865)で初めて新旧石器を区別して扱った。本業は一流の銀行家。その著『ユース−オブ−ライフ』は日本の明治・大正の青年に広く愛読された。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
ラボック【Lubbock】
アメリカ合衆国テキサス州北西部の商工業都市。人口19万4000(1994)。ラノ・エスタカード台地東端に位置し,テキサス州西部およびニューメキシコ州東部の卸売・小売業の中心地。周囲は綿花,モロコシ,小麦の栽培と肉牛飼育が盛んな農業地域で,それらの農産物加工と石油・建築用資材などの工業がある。テキサス工科大学,ラボック・クリスチャン大学の所在地。1891年に町が建設され,1907年に市制施行。【菅野 峰明】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報