リオグランデ川(読み)リオグランデガワ(その他表記)Rio Grande

翻訳|Rio Grande

デジタル大辞泉 「リオグランデ川」の意味・読み・例文・類語

リオグランデ‐がわ〔‐がは〕【リオグランデ川】

リオグランデ

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精選版 日本国語大辞典 「リオグランデ川」の意味・読み・例文・類語

リオグランデ‐がわ‥がは【リオグランデ川】

  1. [ 一 ] アメリカ合衆国メキシコ国境を流れる大河合衆国コロラド州南西部、ロッキー山脈に源を発し、ほぼ南流してメキシコ湾に注ぐ。灌漑用水として利用される。全長約三〇三〇キロメートル。
  2. [ 二 ] ブラジル南東部を流れる川。大西洋に注ぐパラナ川源流一つ。マンティケーラ山地に源を発し、パラナ川上流のパラナイバ川に合流する。全長約一三〇〇キロメートル。

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改訂新版 世界大百科事典 「リオグランデ川」の意味・わかりやすい解説

リオ・グランデ[川]
Rio Grande

北アメリカの国際河川。アメリカ合衆国南西部とメキシコとの国境をなす。長さ3030km,流域面積57万km2。合衆国西部,コロラド州南西部のサン・ワン山脈に発し,ニューメキシコ州を南流し,テキサス州西端のエル・パソ以下は両国の国境をなし,メキシコ湾に注ぐ。流路の変更をめぐり両国間に国境争いがしばしば起こったが,1968年には決着をみた。河口付近を除き航行に適さないが,第2次大戦後フォルコン・ダム(1954完成)などの多目的ダム建設により灌漑農業に役だっている。リオ・グランデとはスペイン語で〈大きい川〉を意味する。メキシコではリオ・ブラボー・デル・ノルテ川Río Bravo del Norte(北の勇ましい川)と呼ぶ。この川は両国あるいはアングロ・アメリカとラテン・アメリカとの境の象徴でもある。また,この川を渡っての合衆国への不法入国者が多いといわれる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リオグランデ川」の意味・わかりやすい解説

リオグランデ川
リオグランデがわ
Rio Grande

スペイン語ではリオブラボデルノルテ Río Bravo del Norteと呼ぶ。北アメリカで5番目に長い川。全長約 3034km。流域面積約 44万 5000km2。アメリカ合衆国のコロラド州南西部,サンワン山脈の 3700mの高山に源を発してニューメキシコ州を南流。テキサス州エルパソ,メキシコのシウダードフアレスに入ってからはメキシコ湾までの全流路が合衆国とメキシコとの国境をなす。おもな支流は,コンチョス,ペコス,サラド川など。流量変化が激しく,ほとんど表面流出をみないときと水深 18mに達するときがある。国際ファルコン貯水池,ラゴトロント貯水池,国際アミスタッドダムなどがある。流域には灌漑農業が発達。コロラド州では,ジャガイモ,アルファルファ,テキサス州では,綿花,柑橘類,野菜,メキシコでは,綿花,サトウキビ,トウモロコシなどを生産。景勝地が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リオグランデ川」の意味・わかりやすい解説

リオ・グランデ川(アメリカ合衆国)
りおぐらんでがわ
Rio Grande

アメリカ合衆国、コロラド州のサン・フアン山地に源を発し、ニュー・メキシコ州の中央を南に向かって縦断する川。メキシコ国境の町エル・パソで向きを南東に転じ、メキシコ湾に達する。この間は両国の国境となっており、2000キロメートルある。全長3030キロメートル。ロッキー山地の源流部と内陸の乾燥地にあたる中流部と海岸平野部とに三分でき、メキシコ人はそれぞれの区間をリオ・デル・ノルテ、リオ・ブラボー、リオ・グランデと呼び分ける。テキサスに入ってからは美しい峡谷が多い。ビッグ・ベンド国立公園が有名である。沿岸の都市としては、ニュー・メキシコ州のアルバカーキ、テキサス州のエル・パソ、ラレド、ブラウンズビル、メキシコのシウダー・フアレス、マタモロスがあげられる。

[鶴見英策]


リオ・グランデ川(ブラジル)
りおぐらんでがわ
Rio Grande

ブラジル南東部の川で、ラ・プラタ水系パラナ川源流の一つ。リオ・デ・ジャネイロ北西方のマンティケイラ山脈に発し、ブラジル高原上を、ミナス・ジェライス、サン・パウロ両州の州境をなして西流し、パラナイバ川と合流してパラナ川となる。長さ約1300キロメートル、流域面積14万平方キロメートル。川にはダム、貯水池が連続し、フルナス発電所(出力122万キロワット)をはじめ多数の水力発電所がある。

[松本栄次]

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世界大百科事典(旧版)内のリオグランデ川の言及

【マタモロス】より

…メキシコ北東部,タマウリパス州の国境都市。リオ・グランデ川をはさんで北岸はアメリカ合衆国テキサス州のブラウンズビル。人口26万6055(1990)。…

※「リオグランデ川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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