リモン(英語表記)José Limón

デジタル大辞泉 「リモン」の意味・読み・例文・類語

リモン(Limón)

コスタリカ東部都市。リモン県の県都首都サンホセの東約120キロメートルに位置し、鉄道で結ばれる。カリブ海に面する同国有数の貿易港があり、バナナコーヒーの積み出しで発展近年石油化学工業も盛ん。プエルトリモン

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改訂新版 世界大百科事典 「リモン」の意味・わかりやすい解説

リモン
José Limón
生没年:1908-72

メキシコ系アメリカ人の舞踊家振付師D.ハンフリー,C.ウェードマンに舞踊を学び,1930-40年,彼らの舞踊団で舞踊手,振付師として活躍した。47年にホセ・リモン・アメリカ舞踊団を設立し,アメリカの代表的なモダン・ダンスの舞踊団として,ヨーロッパ中南米,日本(1963)を巡演。彼が創作した主要作品には《ムーア人パバーヌ》(1949),《反逆者》(1954),《皇帝ジョーンズ》(1956),《ミサ・ブレビス》(1958),《カルロタ》(1972)などがあり,いずれも彼の人間に対する深い愛と洞察力に裏づけられた傑作である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リモン」の意味・わかりやすい解説

リモン
Limón

別称プエルトリモン Puerto Limón。コスタリカ東部の都市。同名州の州都。カリブ海にのぞむ同国の主要港で,首都サンホセの東約 120kmにある。コロンブスがその最後の航海中上陸したといわれるインディオ集落の近くにつくられ,植民地時代はスペイン商人や密貿易者に利用され,しばしば海賊やインディオのモスキート (ミスキト) 族の襲撃を受けた。 1867年頃外国貿易港となってから急速に発展。 90年には首都との間に鉄道が通じ,バナナ,コーヒーなどの大農園地帯を控えて,それらの積出港となった。後背地のバナナ園は 1930年代パナマ病の発生により一時衰退したが,その後病害に強い新品種が導入され,再び生産が増加。空港がある。人口5万 939 (1991推計) 。

リモン
Limón, José

[生]1908.1.12. クリアカン
[没]1972.12.2. ニュージャージー,フレミントン
メキシコ生れのアメリカの舞踊家。美術家志望であったが,舞踊に興味をもち,ハンフリー=ワイドマン舞踊学校で学ぶ。 1930年から同舞踊団で活躍。その後,自身の舞踊団を結成し,『ラ・マリンチェ』 (1949) ,『ムーア人のパバーヌ』 (49) などを振付上演した。そのほか『リトモ・ホンド』『反逆者』『ミサ・ブレビス』などをレパートリーにもち,各国を巡演,63年には来日した。

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百科事典マイペディア 「リモン」の意味・わかりやすい解説

リモン

コスタリカの東部の都市。プエルト・リモンとも呼ばれる。カリブ海に臨む港をもち,首都のサン・ホセとは鉄道で結ばれている。国の輸出の40%を扱う主要港で,主要産物であるバナナの積出港としても知られている。人口6万2686人(2005)。

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