ドナン(読み)どなん(英語表記)Frederick George Donnan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドナン」の意味・わかりやすい解説

ドナン(Frederick George Donnan)
どなん
Frederick George Donnan
(1870―1956)

イギリスの物理化学者。9月5日、セイロン(現、スリランカ)のコロンボに生まれる。ベルファストカレッジを卒業したのちドイツへ渡り、オストワルトとファント・ホッフのもとで数年を過ごして、当時新興学問「物理化学」を身につけて帰英、コロイド電解質膜平衡半透膜で二つの電解質溶液を隔てた場合に成り立つ化学平衡)、いわゆる「ドナン膜平衡」の理論で不朽名声を獲得した。ラムゼーの後継者として1913~1937年ロンドン大学にあり、多くの後進を育ててイギリスの物理化学の祖となった。1956年12月16日没。

[中川鶴太郎]


ドナン(フランス)
どなん
Denain

フランス北部、ノール県都市。人口2万0360(1999)。エスコー川スケルデ川)に臨む。バランシェンヌの南西12キロメートルの位置にあるため、その大都市域内にある。石炭産出の一大中心地であり、運河によってダンケルク工業地帯と結び付く。金属機械ガラス製品工業も盛ん。

[高橋伸夫]

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「ドナン」の解説

どなん

沖縄泡盛。酒名は、蔵がある日本最西端の島、与那国島の別称「渡難」にちなみ命名。「花酒」は蒸留した際に最初に出てくるアルコール度数60%の原酒で、一般酒と古酒がある。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%、30%など。蔵元の「国泉泡盛」は昭和33年(1958)創業。所在地は八重山郡与那国町字与那国。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドナン」の意味・わかりやすい解説

ドナン
Denain

フランス北部,ノール県,リール南東約 40km,ベルギーとの国境まで約 10kmにある町。 19世紀初期から,炭鉱,製鉄の町として急速に発展。北部鉱工業地帯の中心の一つで,大鉄鋼工場があり,重工業の一中心となっている。人口2万 6254 (1975) 。

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デジタル大辞泉プラス 「ドナン」の解説

どなん

沖縄県、国泉泡盛合名会社が製造する泡盛、花酒の銘柄。泡盛の蒸留行程で最初に出るアルコール度数の高い部分は「花酒」と呼ばれ、区分は泡盛ではなく花酒となる。名称は「与那国」の方言名から。

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