ルンド(英語表記)Lund

デジタル大辞泉 「ルンド」の意味・読み・例文・類語

ルンド(Lund)

スウェーデン南部、スコーネ地方の都市。11世紀半ばにローマカトリック教会直属の司教座が置かれ、北欧キリスト教中心地になった。ロマネスク様式ルンド大聖堂や17世紀に創設されたルンド大学がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ルンド」の意味・わかりやすい解説

ルンド
Lund

スウェーデン南部スコーネ地方の都市。人口10万3286(2007)。1000年ころデンマーク王クヌット2世によって建設が開始された,この地方最古の都市。1103年北欧最初の大司教座が設置されたのち,北欧の文化の中心地,またこの地方の中心都市として発展した。宗教改革(1536)とデンマーク領からスウェーデン領への移行(1658)はこの都市の重要性を減少させたが,ルンド大学の創設(1668)とその後の大学の発展,さらに19世紀中ごろ以降の急速な近代工業化により,同地方の工業都市マルメーとともに新たな躍進を遂げた。また近年の医療施設の充実や工場進出はこの都市のいっそうの拡大・発展を促し,著しい人口増加をもたらした。現在,機械工業,印刷工業などが盛ん。交通の要衝でもある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルンド」の意味・わかりやすい解説

ルンド
Lund

スウェーデン南端部,マルメーフース県にある都市。 1020年頃デンマーク王クヌートにより建設された。ロンドンにちなみルンドと命名されたといわれる。 12~15世紀にはデンマークの大司教区所在地で,スカンジナビア半島最大の都市であった。 1658年スウェーデン領。主工業は食品製造機器,印刷機器などの製造。 1671年にカルル 11世が創設したルンド大学は,スウェーデンでウプサラ大学に次いで古い歴史をもつ。中央に 12世紀ロマネスク様式の大聖堂がそびえる。人口8万 9598 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルンド」の意味・わかりやすい解説

ルンド
るんど
Lund

スウェーデン南部、スコーネ地方の学園都市。人口9万9622(2001)。マルメ市北東15キロメートルに位置し、鉄道・道路交通の分岐点である。11世紀なかばより大司教の居住地となり、大聖堂が建立され、北欧におけるキリスト教の中心地となるが、1536年宗教改革に伴いその位置を失って衰退する。1668年大学設置により再発展した。総合大学医科大学、神学校多くの科学研究所がある。織物、包装などの工業も立地する。

[中島香子]

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