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ルーン文字 ルーンもじ runic alphabet

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルーン文字
ルーンもじ
runic alphabet

ゲルマン民族の使用した最古のアルファベット。3世紀頃からスカンジナビア半島北部で用いられていた。起源に関しては,エトルリア文字に由来するとの説が有力であるが,なお未詳。8文字ずつの組に分れた 24文字から成り,3~4世紀,ゴート人の移住とともに黒海からバルト海沿岸に広まり,5世紀にはイギリスドイツ一帯でも用いられた。

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デジタル大辞泉の解説

ルーン‐もじ【ルーン文字】

rune》古代ゲルマン人、特にスカンジナビア人とアングロサクソン族の間で用いられた表音文字主として3世紀以後の刻文にみられ、北欧の一部では17世紀ごろまで用いられた。フサルク。

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百科事典マイペディアの解説

ルーン文字【ルーンもじ】

ゲルマン人が3世紀から4世紀ごろより中世末まで用いていた,直線を組み合わせた特殊なアルファベット。スカンジナビア半島,英国では長い間使われ,その間に変遷があるが,古くは24字からなり,碑文や写本など多くの資料がある。
→関連項目イグドラシルオーディンゲルマン語派文字

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世界大百科事典 第2版の解説

ルーンもじ【ルーン文字】

一般にゲルマン人の古文字体系を指すが,ルーンという語自体は本来〈秘密〉を意味した(ゴート語古高ドイツ語rūna,古英語,古ノルド語(北欧語)rūn)。ルーン文字中多くが,成立当時すでに存在した他の文字体系から発していることは疑いないが,その厳密な起源をめぐっては,(1)ギリシア文字説,(2)ラテン(ローマ)文字説,(3)北イタリア(エトルリア)文字説,(4)北欧(デンマーク)発生説,などと専門家の見解は分かれている。

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大辞林 第三版の解説

ルーンもじ【ルーン文字】

古代ゲルマン族の文字。ギリシャ文字から変形・発達したもので、北欧で一~一七世紀頃使用。直線と点を主体とした音素文字で、24種から成る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルーン文字
るーんもじ

ルーン文字runesは、キリスト教化を受けるまで、ゲルマン系の民族の間で広く用いられていた表音文字で、そのアルファベットの最初の6文字をとってフサルクともよばれる。ルーン文字の起源については諸説があり、紀元前2世紀ごろアルプス地方に住んでいたゲルマンのある部族が、北エトルリア起源の北イタリア文字から借用したとする説が有力である。角張った折れ線型の文字で、初めは24字からなっていたが、配列順序はギリシアラテン文字とは著しく異なっている。
 ルーンという名称は「神秘・秘密」などの意味も表し、各文字やその配列などには、魔術的な力があると考えられていた。したがって、呪術(じゅじゅつ)や種々の儀式に用いられ、日常の実用には普通使用されなかったようである。おもに3世紀以後の刻文に残り、ルーン文字を刻んだ武器、銀貨、石の十字架などが、北欧を中心にグリーンランドからギリシアや旧ユーゴスラビアに及ぶ広範な地域に発見されている。そのなかでよく知られているのは、スコットランド南部の村リズルRuthwellの教会に残る8世紀初めの石の十字架と、大英博物館に保存されている鯨のひげでつくられた手箱、いわゆる「フランク人の手箱」Franks casketである。
 ルーン文字はその文字の数によって、24字のゲルマン型、28ないし33字のアングロ・フリジア型、16字のスカンジナビア型の3種に分かれる。これらはキリスト教化とともにラテン文字にかえられていくが、スカンジナビアの一部では17世紀ごろまで民間暦などに用いられていた。[寺澤芳雄]

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