レンジャー部隊(読み)レンジャーぶたい

百科事典マイペディア 「レンジャー部隊」の意味・わかりやすい解説

レンジャー部隊【レンジャーぶたい】

山野を跋渉(ばっしょう)する山林監視人(ranger)に由来する言葉で,遊撃隊,挺身奇襲隊をさす。第2次大戦中には米国陸軍の特別攻撃隊,ケネディ政権以後は対ゲリラ戦用に特別の訓練を受けた特殊部隊をいう。陸上自衛隊も各隊にレンジャー部隊をもっている。→コマンド作戦

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版 「レンジャー部隊」の意味・わかりやすい解説

レンジャーぶたい【レンジャー部隊 ranger】

地形気象を克服して敵の後方深く潜入し,主力から離れて独立的に遊撃戦を遂行する小人数の隠密行動部隊。レンジャー隊員は強靱な体力と堅固な意志力が必須条件で,地形の踏破空中からの降下潜水などの幅広い行動能力,射撃格闘爆破など高度の戦闘能力に加えて潜入,監視,偵察,破壊などの特殊技能にいたるまで教育訓練されており鍛えぬかれた戦士である。レンジャーの語源はそもそも山林監視人の俗称であって,アメリカ独立戦争時に自己の生存に必要とする物を背負って山地を行動する能力を買われて9個中隊のレンジャー隊が編成されたのが起源であるといわれる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のレンジャー部隊の言及

【コマンド作戦】より

…日本の旧陸軍は特殊部隊をもたず,必要に応じ部隊を編成し作戦を行った。現在,陸上自衛隊にはコマンド的性格をもち部隊戦闘に携わるレンジャー部隊があり,地上および空挺レンジャー訓練終了者を部隊に配属し,捜索偵察,救出活動にあてている。レンジャー部隊【市来 俊男】。…

※「レンジャー部隊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

サルノコシカケ

サルノコシカケ科やその近縁のキノコの総称。日本では4科約40属300種が知られ,ブナ林に日本特産種が多い。樹木の幹につき,半円形,木質で厚く堅く,上面には同心円紋があるものが多い。下面には無数の穴があ...

サルノコシカケの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android