コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ロイヤル・コート劇場 ロイヤル・コートげきじょうRoyal Court Theatre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロイヤル・コート劇場
ロイヤル・コートげきじょう
Royal Court Theatre

イギリス,ロンドンにある劇場。 1888年開場。 1904~07年 H.グランビルバーカーと J.ベドレンの劇団がイェーツイプセン,G.B.ショーその他の多くの近代劇を上演した。戦災のため,第2次世界大戦後閉鎖を余儀なくされたが,52年に再開。 56年以後はイギリス舞台劇団の本拠として,G.デバインのもとで J.オズボーンの『怒りをこめてふり返れ』 (1956) や J.アーデンの『マスグレーブ軍曹のダンス』 (59) その他新人のすぐれた作品を紹介した。 T.リチャードソン,J.デクスター,W.ガスキルらの演出家も,この劇場の仕事を通して認められ劇界に巣立っていった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロイヤル・コート劇場
ろいやるこーとげきじょう
Royal Court Theatre

ロンドンのスロウン・スクエアにあるイギリスの劇場。近くにあった同名の劇場を受け継いで1888年に開場。20世紀に入って1904年からの3年間、プロデューサーのジョン・E・ベドランJohn E. Vedrenne(1867―1930)が演出家ハーリー・グランビル・バーカーと組んでこの劇場でジョージ・バーナード・ショーの演劇を積極的に上演するなど、イギリス近代劇を根づかせるための実験上演を続けた。これが、演劇史上に名を残すベドラン・バーカー・マネジメントである。その後もウェスト・エンドの商業劇場と一線を画する舞台が続いたが、やがて勢いが衰え映画館になり、第二次世界大戦の空襲で手痛い被害を受けた。戦後の復興も遅れていたが、1952年に拡張のうえ再開された。56年にはジョージ・ディバインGeorge Divine(1901―66)の率いる「ステージ・ソサエティ(舞台協会)」の本拠劇場となった。新人作家の発掘を主要目標とするこの劇団が同年5月8日に上演したジョン・オズボーンの『怒りをこめてふり返れ』によってイギリス演劇に「革命」が起こり、ロイヤル・コートは一躍世界的に著名となった。以降、アーノルド・ウェスカー、ジョン・アーデンらの新鮮な作品が続々上演され、イギリス現代演劇革新のメッカとなった。続いてエドワード・ボンドやデイビッド・ストーリーなどがもり立て、ウェスト・エンドの演劇街を離れていながらもこの劇場はイギリス演劇史に一時期を画した。69年には実験用の小劇場アップステアズが併設された。[中野里皓史・大場建治]
『大場建治著『ロンドンの劇場』(1975・研究社出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ロイヤル・コート劇場の関連キーワードボンド(Edward Bond)ハーリー グランビル・バーカースティーブン ダルドリースティーブン フリアーズアンソニー ホプキンスジュリアン グローバーマルコム マクダウェルアルバート フィニーコリン ブレイクリーハニフ クレイシマッカーシーボイルラング

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android