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ロート Lhote, André

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロート
Lhote, André

[生]1885.7.5. ボルドー
[没]1962.1.24. パリ
フランスの画家,美術批評家。生地の美術学校で装飾彫刻を学んだが,絵は独学。初めフォービスムの影響を受けたがセザンヌ,ピカソへの関心からキュビスムに接近した。しかし純粋なキュビスムには共感しえず,自然の形態を通して造形的要素を発展させた。美術批評家としても多くの著作を刊行。また,1922年モンパルナスに学校を開設して若い画家の指導にあたった。一時日本の二科会の会員となったこともある。主要作品『ラグビー』 (1917,パリ国立近代美術館) ,主著『風景画論』 Traité du paysage (39) 。

ロート
Roth, Alfred

[生]1903.5.21. ベルン
[没]1998.10.20. チューリヒ
スイスの建築家。 1926年チューリヒ工科大学卒業,K.モーザーの事務所に入り,のちパリのル・コルビュジエのもとで修業 (1927~28) ,スウェーデンに赴き (1928~30) ,1930年チューリヒに事業所を開設。初期の代表作は M.ブロイアー,いとこのエミール・ロートと共同設計のチューリヒ近郊のドルダータール・アパート (1934~36) 。雑誌"Werk"を編集 (1943~56) ,また 1949年以降ワシントン大学その他の講師も務めている。主著には『新建築』 Die neue Architektur (1939) や『新しい学校建築』 Das neue Schulhaus (1966) などがある。

ロート
Roth, Eugen

[生]1895.1.24. ミュンヘン
[没]1976.4.28. ミュンヘン
ドイツの詩人,作家。ユーモアと風刺を特徴とする。詩集『人間』 Ein Mensch (1935) ,『最後の人間』 Der letzte Mensch (64) など。

ロート
Roth, Joseph

[生]1894.9.2. ガリシア,ブロディ
[没]1939.5.27. パリ
オーストリアの小説家,評論家。ウィーン大学で哲学,ドイツ文学を学んだのち第1次世界大戦に従軍。復員後,ウィーン,ベルリンでジャーナリストとなり,のちには『フランクフルト新聞』特派員となってヨーロッパの各地から寄稿。ユダヤ人であったため,1933年ヒトラー政権成立後亡命。各地を転々としたのち,パリのホテルに居を定めて執筆活動を続けた。失われたよき時代とふるさとを求めて,一生放浪のうちに終ったユニークな作家。主著,小説『はてしなき逃走』 Die Flucht ohne Ende (1927) ,『ラデツキー行進曲』 Radetzkymarsch (32) ,随筆『放浪のユダヤ人』 Juden auf der Wanderschaft (27) 。

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百科事典マイペディアの解説

ロート

フランスの画家。ボルドー生れ。初め彫刻を学んだが,1906年ころ絵画に転向し,キュビスムに参加。美術評論家としても活躍し,また研究所を設立して若手の指導にあたった。
→関連項目カルティエ・ブレッソン

ロート

オーストリアのユダヤ系作家。ガリツィアに生まれ,ジャーナリストとして活躍しながら創作。ナチス政権成立後,亡命地パリで貧窮のうちに死ぬ。《果てなき逃走》(1927年),オーストリア帝国没落へのオマージュ《ラデツキー行進曲》(1932年)その他の長編や《酔いどれ聖伝》(1939年,邦題《聖なる酔っぱらいの伝説》)などの短編でユニークな物語作家として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロート【Henri Lhote】

1903‐91
フランスの民族学者,考古学者。パリ生れ。北アフリカ,とくにサハラ砂漠地域を専門とし,1929年以降延べ10万kmを踏査し,タッシリ・ナジェール,ホガールHoggar,アドラール・デジフォラスなどで多くの遺跡を発見した。とくにタッシリ・ナジェールのセファールSefarにおける膨大な岩面画の発見が注目される。主著《タッシリ岩面画の発見》(1958)。【木村 重信

ロート【Joseph Roth】

1894‐1939
ユダヤ系オーストリアの作家。当時のオーストリア・ハンガリー二重帝国の東部国境に近い,ガリツィアのブロディー(現,ウクライナ領)のユダヤ人家庭に生まれる。高校卒業後ウィーンに出て,大学でドイツ文学を専攻,詩作も試みる。1916年兵役志願,東部戦線で軍務に服す。18年の末には首都に戻り,創刊されたばかりの《新しい日》に寄稿,ジャーナリストの道を歩み始める。祖国解体後はベルリンに移り,各種の新聞雑誌に寄稿,ことに25年からは《フランクフルト新聞》の特派員としてヨーロッパ各地を訪ね,感性豊かな文を同紙に寄せた。

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