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ロープウェー

百科事典マイペディアの解説

ロープウェー

架空索道,空中ケーブルカーなどとも。空中にワイヤロープを張り,これに搬器(ゴンドラ)をつるして,旅客,貨物を輸送する設備。日本では1890年代に足尾銅山で貨物用に使用されたのをきっかけに普及。
→関連項目ケーブルカーリフト

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世界大百科事典 第2版の解説

ロープウェー【ropeway】

架空索道,空中ケーブルカーともいう。空中に鋼索(ワイヤロープ)を張り,それに搬器を懸垂して旅客あるいは貨物をのせ,移動させて輸送を行う設備である。日本では広義の鉄道に分類され,法的には鉄道事業法によって規制される。 ロープウェーの起源は古く,動力に人力または畜力,ロープに植物性繊維を用いる方式は,中世以来と伝えられる。日本でも,飛驒の籠(かご)渡し,木曾の野猿渡しなど,原始的なロープウェーが早くから存在した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロープウェー

索道」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロープウェー
ろーぷうぇー
ropeway

地上にレールを敷設せず、斜面に立て並べた鉄塔に鋼鉄製のロープを張り、屋根の上に滑車をつけたゴンドラや椅子(いす)状の搬器をロープにかけ、曳索(えいさく)というもう1本のロープで引っ張って急斜面を上下させる乗り物。架空索道、空中ケーブルともいう。用地買収が少なくてすむので、建設費はケーブルカーの半分程度である。法令上は、扉を有する搬器を使用して旅客または貨物を輸送する普通索道、椅子式搬器を使用して旅客を輸送する特殊索道(スキーリフトなど)の2種に分けられる(鉄道事業法施行規則47条)。
 最初のロープウェーは西ヨーロッパで開発された。日本には古くから藤づるで編んだ籠(かご)を用いるものがあったが、人力以外の動力を用いた近代的なロープウェーは、1890年(明治23)、栃木県の足尾銅山に架設された貨物輸送用のものが最初とされている。人を乗せるものとしては、1912年(大正1)、大阪の新世界に、娯楽場ルナパークと通天閣を結ぶ4人乗りロープウェーが開業したが、これは遊戯施設的なものであった。本格的な旅客用は、1927年(昭和2)開業した三重県矢ノ川峠(やのことうげ)の1254メートルのロープウェーが最初である。また、2014年(平成26)の時点で現存する日本最古の旅客用ロープウェーは、1929年に開業した奈良県の吉野ロープウェーで、2012年に機械遺産に認定されている。
 ロープウェーの動力はケーブルカーと同様に山頂に設置する動力室のモーターで、ゴンドラには動力がない。モーターが巻上げ機を回し、曳索の両端のゴンドラを交互に上下させる形式を交走式という。交走式はゴンドラの大型化が可能で定員100人を超えるものもあり、時速も速いものでは40キロメートルに達する。構造が簡単で安全性も優れ急斜面に適応するが、ケーブルカーと同じく距離に限界があり、2~3キロメートルまでである。
 これに対し、間隔を置いた多数のゴンドラが一定方向に次々に走行するのが循環式である。曳索が大きい輪になって同じ方向に絶えず動いており、ゴンドラに曳索を握ったり放したりする装置をつけ、地上の駅員が操作する。したがって時速は10キロメートル程度までで、ゴンドラも8人乗りくらいが限度であるが、乗客の多いときにはゴンドラを増やして輸送量を増加させることができる。急斜面には適さないが長距離の架設が可能である。[吉村光夫]
『斎藤達男著『日本近代の架空索道』(1985・コロナ社)』

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世界大百科事典内のロープウェーの言及

【登山鉄道】より

…歯軌条式には480/1000(スイスのピラトス山)の特例もあるが,より急勾配な区間は鋼索鉄道の分野となる。近年,ロープウェーの建設技術が急速に進歩したため,工費の割高な登山鉄道の建設はほとんど行われていない。【中川 浩一】。…

【民営鉄道】より

…いずれも運賃その他一定の事項については認可が必要とされる。なお,一般の旅客,貨物の運送を目的としない専用鉄道については,鉄道事業法によって専用鉄道とされ,一定の技術上の基準に従うことが求められており,またロープウェーやスキーリフトについては,やはり鉄道事業法に基づく索道として規制されている。このほか,運送関係の規程を定めた鉄道営業法があり,また鉄道財団の成立とそれを目的にした抵当権設定の手続を定めた鉄道抵当法や,鉄道に対する助成,補償等の規程を盛りこんだ鉄道軌道整備法がある。…

※「ロープウェー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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