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ワダン ワダンCrepidiastrum platyphyllum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワダン
Crepidiastrum platyphyllum

キク科の多年草。関東南部から東海地方の海岸の崖などに自生する海浜植物。根は太く,ここから数枚の根出葉が出る。茎は高さ 50cm内外で太く木化し,また横向きに多数の枝が出る。葉は倒卵形で先は丸くなり,質は軟らかくて重なり合って茎につく。茎を折ると苦い白乳液が出る。秋,茎頂に黄色の頭状花序を多数つける。

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百科事典マイペディアの解説

ワダン

キク科の多年草。1回繁殖型で花が咲くと枯れる。関東南部〜東海地方の海岸にはえる。茎は木質化し,高さ30〜60cm,通常横に枝を分かち,柔らかく,ちぎると白汁を出す。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワダン【Crepidiastrum platyphyllum Kitam.】

海岸の岩場に生えるキク科の多年草。房総半島東海道,朝鮮南部に分布する。全体に無毛,茎は太くて短く,先端に多数の根生葉がロゼット状に叢生(そうせい)する。その葉腋(ようえき)から側枝が放射状にのび,匍匐(ほふく)した後,斜上して高さ30cm内外となる。根生葉は倒卵形で先は円く,全縁で長さ10~20cm。側枝につく葉は小さい。葉の質は柔らかでやや厚く,裏面は粉白をおび,切ると白色の乳液が出る。9~11月,側枝の先に多数の黄色の頭花を非常に密につける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワダン
わだん
[学]Crepidiastrum platyphyllum (Fr. et Sav.) Kitam.

キク科の多年草。茎は太くて短く、先端に根出葉を叢生(そうせい)する。根出葉は倒卵形で先は丸く、長さ約15センチメートル、全縁で質は厚く、柔らかい。葉柄は太く、径5ミリメートル。9~11月、根出葉の腋(えき)から枝を斜上して、高さ約50センチメートルになり、密な花序をつける。頭花は黄色で、径1センチメートル。海岸の岩場に生え、関東地方南部から東海道、伊豆七島に分布する。名は、「ワタ(海)の菜」が転じたものといわれる。近縁のホソバワダンは、根出葉がより細い種類である。[森田龍義]

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