精選版 日本国語大辞典 「一会」の意味・読み・例文・類語
いっ‐かい ‥クヮイ【一会】
〘名〙
※浮世草子・元祿大平記(1702)四「一会(いっクヮイ)にて、たんのふするとおもへども、わかれになればのこる恋風」
② =いちえ(一会)①
※看聞御記‐永享七年(1435)一月二八日「然而一会之儀無為快然也」
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「『あそこに並んで居る二人が、話のあった突出しか』〈略〉『そりゃ耳よりだ。一会出ずばなるまい』」
⑤ しばらく。わずかな時間。元来、中国の近世語。
※江戸繁昌記(1832‐36)四「諧謔一会、酔を謝して去る」
いち‐え ‥ヱ【一会】
〘名〙
※伝光録(1299‐1302頃)摩訶迦葉尊者「ただ形の醜悴し、衣の麁陋なるをみて、一会ことごとくあやしむ」
(ロ) 芸能などの催し。演奏。
(ハ) 茶事。茶芸。
② ひとたび会うこと。「一期(いちご)一会」
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