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一条摂政御集 いちじょうせっしょうぎょしゅう

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百科事典マイペディアの解説

一条摂政御集【いちじょうせっしょうぎょしゅう】

村上天皇期に摂政太政大臣を務めた藤原伊尹(これただ)の家集。2部から構成され,全194首。第1部は伊尹の自撰で,自身を卑官の大蔵史生倉橋豊蔭(とよかげ)に仮託して,多くの女性との恋愛贈答歌を歌物語的に構成したもの。

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デジタル大辞泉の解説

いちじょうせっしょうぎょしゅう〔イチデウセツシヤウギヨシフ〕【一条摂政御集】

藤原伊尹私家集。194首を収める。成立年、自撰・他撰の別は未詳。冒頭41首は下級官人を主人公とする恋物語風のまとまりになっており、この部分は晩年の伊尹の自撰である可能性が高いとされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

いちじょうせっしょうぎょしゅう【一条摂政御集】

平安時代の歌人摂政太政大臣藤原伊尹(これただ)の家集。《大鏡》に〈いみじき御集つくり`豊蔭’と名のらせ給へり〉と見えるが,大蔵史生倉橋豊蔭に仮託して,伊尹の恋歌を歌物語風にまとめた第1部41首,〈同じ翁の歌〉として収める種々の贈答歌からなる第2部151首,補遺2首から構成される。第1部は伊尹の自撰であり,10世紀の歌物語流行期の家集の姿を伝え,文学史上注目される。【上野 理】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一条摂政御集
いちじょうせっしょうぎょしゅう

藤原伊尹(これただ)の詠歌を収めた平安中期の私家集。益田家旧蔵本が唯一の写本として伝わり、194首よりなる。『百人一首』で有名な「あはれともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな」で始まる冒頭から41首までは、大蔵史生(おおくらのししょう)倉橋豊蔭(くらはしのとよかげ)という下級官人に託した恋物語風になっており、『伊勢(いせ)物語』や『平中(へいちゅう)物語』を継承する歌物語の系譜のなかに位置づけされる異色の作品として注目され、伊尹晩年の自撰(じせん)の可能性が大きい。42首以後は他撰らしく、やはり恋の贈答歌が雑然と集成されている。巻末2首は『拾遺和歌集』からの補歌である。[小町谷照彦]
『平安文学輪読会編『一条摂政御集注釈』(1967・塙書房)』

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