三ヶ所神社(読み)さんかしよじんじや

日本歴史地名大系 「三ヶ所神社」の解説

三ヶ所神社
さんかしよじんじや

[現在地名]五ヶ瀬町三ヶ所

宮之原みやのはるにある。祭神は伊弉諾命・伊弉冊命・猿田彦命・菅原道真。旧郷社。旧称二神ふたがみ(二上)大明神。初め二上ふたがみ山の山頂近くすぎヶ越の山岳社であったという。昌泰年間(八九八―九〇一)に東宮を現高千穂町押方の小谷内おしかたのこだにうちに、西宮を現五ヶ瀬町三ヶ所原村はらむらに建立したと伝える。押方の二神大明神との間に本社争いが起こり、領主三田井親武の仲裁で現在地宮之原に再建することとなり、元亀二年(一五七一)社殿が造営された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「三ヶ所神社」の解説

三ヶ所神社

(宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町三ヶ所地区宮の原)
宮崎観光遺産指定の地域遺産。
創建は900(昌泰3)年後半頃。天孫降臨の地とされる二上山奥宮がある。1818(文政1)年に改築された本殿は総檜造りの流れ造りで、74体の見事な彫刻がある。秋の例大祭では国指定重要無形民俗文化財の荒踊が奉納される

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報