直径が10mm程度より太い鋼材。製造法はほとんど線材と同様である。製品としては定尺に切断したもののほか,30mm前後の直径のものまではコイルに巻いて出荷される。用途は建設用がほとんどで,コンクリートの鉄筋として線材とともに使用される。鉄筋コンクリートに使用される際にコンクリートとの付着性をよくするために,表面に突起をつくった異形棒鋼と呼ばれる製品が開発され,盛んに利用されている。これは,圧延ロールにその突起の雌型を刻んで,圧延中に突起を成形するのである。突起の配列をらせん状につけて,それ自体が不連続のねじ山を形成するようにして,PCコンクリート製造のとき,応力を付加する際のボルト締めを棒材の長手方向のどこでもできるようにした製品もある。材質としては低炭素鋼で,熱間圧延のままで使用される。
→線材
執筆者:木原 諄二
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