三井グループ(読み)みついグループ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三井グループ」の意味・わかりやすい解説

三井グループ
みついグループ

三井財閥系の企業集団。通常は三井系企業の社長会「二木会(にもくかい)」所属企業をさし,2012年現在の傘下企業は IHI,王子ホールディングス,三機工業,商船三井太平洋セメント,三井住友トラスト・ホールディングス,電気化学工業,東京放送東芝トヨタ自動車オブザーバー),東レ,日本製綱所,日本製紙グループ本社,日本製粉,富士フイルムホールディングス,三井化学,三井金属鉱業,三井住友海上火災保険,三井住友建設,三井住友フィナンシャルグループ,三井生命保険,三井倉庫,三井造船,三井不動産,三井物産三越伊勢丹ホールディングスの 26社。広義には,戦後の財閥解体により分断された三井系各社の役員間の親睦などを目的として 1950年に発足した「月曜会」の会員企業(2009年現在 77社)も含む。三井グループは三井銀行三井物産三井不動産の 3社が中軸となって編成されていた。ほかの旧財閥系グループに比較して,重化学部門と金融機関が相対的に弱体であるといわれ,それを補うべく 1990年三井銀行は太陽神戸銀行と合併し,さくら銀行となり,さくら銀行は 2001年住友グループの中核金融機関だった住友銀行と合併するなど,旧財閥の枠組みをこえた再編に乗り出している。

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