三国司家(読み)さんこくしけ

世界大百科事典 第2版の解説

南北朝期から戦国末年にかけて,それぞれの国の国司として,領国経営を行った三家の総称。1548年(天文17)の述作という《運歩色葉集(うんぽいろはしゆう)》や《貞丈雑記(ていじようざつき)》などでは,飛驒国司姉小路氏伊勢国司北畠氏,阿波国司一宮氏を三国司と称し,また合戦記ながら史料的価値も比較的高いとされる《足利季世記(あしかがきせいき)》では,姉小路氏,北畠氏に加えて土佐一条氏を挙げている。また江戸初期に成立した《甲陽軍鑑(こうようぐんかん)》などでは,伊勢,伊予,奥州を称するなど,諸書によって異同がある。

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

国司制度崩壊後も国司と称して,現地を領有した公家
飛驒の姉小路 (あねがこうじ) 家,伊勢の北畠家,土佐の一条家,いずれも国司から戦国大名化した。

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世界大百科事典内の三国司家の言及

【土佐一条氏】より

…戦国時代土佐国に土着した公家一条家の一流,三国司家の一つ。1468年(応仁2)一条兼良の長子前関白教房が国人大平氏らの援助により家領幡多荘中村へ下向したのを端緒とし,開祖房家より房冬,房基,兼定,内政(ただまさ)と5代つづいた。…

※「三国司家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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