福島県郡山(こおりやま)市西田町高柴(たかしば)(旧三春藩領)産の郷土玩具(がんぐ)。起源は平安時代、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が蝦夷(えぞ)を攻めた際に、援軍として現れた馬群の伝説に由来する。この馬の姿を模して木馬を刻み、子供に与えたところ、いずれも健やかに育ったので子育て木馬(きんま)とよぶようになったという。優れた形をしている木馬で、八幡馬(やわたうま)(青森県)、木下(きのした)駒(宮城県)と並んで「日本三駒」などともいわれる。土地では現在も木馬(きんま)ともいう。大小各種があり、1954年(昭和29)の午(うま)年には、年賀切手の図案に採用された。
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出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報