上杉神社(読み)うえすぎじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「上杉神社」の意味・読み・例文・類語

うえすぎ‐じんじゃうへすぎ‥【上杉神社】

  1. 山形県米沢市丸の内にある神社。旧別格官幣社。祭神上杉謙信(輝虎)・鷹山(治憲)。米沢城内にあった謙信の廟堂不識庵を、明治四年(一八七一)社に改め鷹山を合祀。翌年現在名に改称

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日本歴史地名大系 「上杉神社」の解説

上杉神社
うえすぎじんじや

[現在地名]米沢市丸の内一丁目

米沢城本丸跡のまつさき公園内に鎮座。祭神は上杉謙信。明治四年(一八七一)旧米沢藩士が旧米沢城本丸南東にあった不識ふしき御堂を改めて、謙信・治憲(鷹山)を祀る神社創建の願いを出し、翌五年許可され上杉神社が創始され、同年県社に列した。御堂は越後春日かすが(現新潟県上越市)にあった謙信の遺骸奉安壇の不識庵を、慶長三年(一五九八)上杉景勝会津若松に移し、次いで同六年米沢移封により米沢に移した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「上杉神社」の意味・わかりやすい解説

上杉神社
うえすぎじんじゃ

山形県米沢(よねざわ)市丸ノ内の松岬(まつがさき)公園内に鎮座。祭神は上杉謙信(けんしん)。慶長(けいちょう)年間(1596~1615)上杉景勝(かげかつ)が米沢移封に際し、謙信の遺骸(いがい)を城内の廟堂(びょうどう)、不識庵(ふしきあん)に仏式で祀(まつ)った。1871年(明治4)神祭に改め上杉鷹山(ようざん)(治憲(はるのり))を合祀(ごうし)し、翌年名称を上杉神社とし、県社に列した。76年新たに社殿を造営して遷座。1902年(明治35)別格官幣社に列し、同時に摂社松岬神社を創建し鷹山の霊を分祀した。例祭「上杉まつり」は4月29日より5月3日まで行われる。社宝は稽昭殿(けいしょうでん)に収蔵され、謙信の遺品を中心に数百点に及び、多数の重要文化財を含む。

[高橋美由紀]


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百科事典マイペディア 「上杉神社」の意味・わかりやすい解説

上杉神社【うえすぎじんじゃ】

山形県米沢市に鎮座。旧別格官幣社。上杉謙信をまつる。慶長年間(1596年―1615年)米沢城内に祠堂を建て謙信をまつっていたのを,1871年神社とした。例祭は4月29日から行われ,5月1日に甲冑行列がある。稽照殿という宝物殿には上杉氏関連の遺品など重要文化財が収蔵される。

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デジタル大辞泉プラス 「上杉神社」の解説

上杉神社

山形県米沢市にある神社。米沢城本丸跡に位置し、米沢藩主・上杉謙信を祀る。

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