日本大百科全書(ニッポニカ) 「上湧別」の意味・わかりやすい解説
上湧別
かみゆうべつ
北海道東部、網走(あばしり)支庁(現、オホーツク総合振興局)管内にあった旧町名(上湧別町(ちょう))。現在は湧別町の西部を占める地域。旧上湧別町は1953年(昭和28)町制施行。2009年(平成21)、湧別町と合併。旧町域は湧別(ゆうべつ)川の下流域を占める。国道238号、242号が通じる。旧国鉄名寄本線(なよろほんせん)(1989年廃止)、湧網線(1987年廃止)はともにバスに転換された。1897年(明治30)屯田兵(とんでんへい)の入植で開拓が始まり、1920年代以降水田が広く開かれた。小麦、サトウダイコン、タマネギ、ジャガイモ、アスパラガスの畑作を主とし、酪農が伸びている。リンゴの北限栽培地。
[岡本次郎]