日本歴史地名大系 「上肴町」の解説
上肴町
かみさかなまち
上肴町
かみさかなまち
上肴町
かみさかなまち
伝馬町
正保年間(一六四四―四八)下肴町(当時肴町)より分れてできた町。文政一二年(一八二九)四月に両肴町より出した願書(岡崎市史)の中に
とあり、伝馬町の本陣・旅籠屋へ魚鳥類を手近で供給するために新設された町であった。同願書中に「正保年中両所に相成右魚鳥渡世仕り」とあり、上下肴町に分れた時期を記している。しかし両肴町が座銭口銭をとる魚座が認められるのは寛文以後である。享和二年書上に「市日定日無御座候、但シ町内之者魚商売仕り、魚問屋を立て座銭を取り、町内御伝馬役助成に仕候、尤先年御城主様より御免被成下候」とあって、座銭が伝馬役入用にあてられていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報