不動島村(読み)ふどうじまむら

日本歴史地名大系 「不動島村」の解説

不動島村
ふどうじまむら

[現在地名]砺波市鷹栖たかのす

鷹栖村北西にある。「越中志徴」の引く郷村名義抄には、昔この地に不動像があったので不動島というとある。また能登の石動山天平てんぴよう(現石川県鹿島町)応仁(一四六七―六九)以来の戦乱に焼かれたため一僧侶が不動尊を背負って逃れ、この地の森に安置した。天正(一五七三―九二)の後期、鷹栖村の小倉六右衛門の弟の孫左衛門が開村に当たりこの不動尊を守護神としたので村名を不動島と称したともいう(鷹栖村史)


不動島村
ふどうじまむら

[現在地名]小松市不動島町

清六せいろく村の南西に続く平坦地で、西は小松町。養老四年(七二〇)の手取川大氾濫の時に、大日山の中央にあった不動尊像が流出し、やや小高く島になっていた当地漂着、これを氏神として村がつくられたと伝える。慶長一七年(一六一二)の沙汰書(小松市史)によれば、当村・おき村・打越うちこし村の三村は慶長六年より夫役の代りに藺莚四〇〇帖を納めている。当村も五ヶ表の産地の一つであった。


不動島村
ふどうじまむら

[現在地名]鳥栖市三島町みしままち不動島

ぬま川に沿う低湿地で、沿岸沼沢が多いが、集落は島状の微高地に立地する。洪水常襲地。文禄四年(一五九五)の豊臣秀吉朱印状写(鍋島家文書)や慶長絵図では「下村」という名しかないが正保絵図には村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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