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不顕性感染 ふけんせいかんせん inapparent infection; subclinical infection

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不顕性感染
ふけんせいかんせん
inapparent infection; subclinical infection

微生物に感染しても定形的な臨床症状を示さず,健康にみえる場合をいう。この場合でも免疫は成り立ち,その後同じ種類の微生物に感染しにくくなる。無症状感染とも呼ばれる

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デジタル大辞泉の解説

ふけんせい‐かんせん【不顕性感染】

細菌ウイルスなどの病原体に感染したにもかかわらず、感染症状を発症しない状態。この状態から発症までの期間を潜伏期とよぶ。不顕性感染者は、感染に無自覚のまま細菌・ウイルスキャリア保菌者)となり、病原体を排出して感染源となる場合がある。→顕性感染

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百科事典マイペディアの解説

不顕性感染【ふけんせいかんせん】

病原体の感染を受け潜伏期を過ぎても発病しないもの。日本脳炎小児麻痺(まひ)などに多い。発病しなくても,新たな感染源(保菌者)となることがある。
→関連項目サイトメガロウイルス

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大辞林 第三版の解説

ふけんせいかんせん【不顕性感染】

病原菌などに感染したにもかかわらず症状が現れないこと。抗原抗体反応で抗体ができていることから感染したことがわかる。無症状感染。潜在感染。サイレント-インフェクション。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

不顕性感染
ふけんせいかんせん

ウイルスなど病原体に感染したにもかかわらず、臨床症状を示さずに経過する状態。無症状感染、無症候性感染ともいう。また、明らかな臨床症状がないという意味でサブクリニカル(亜臨床)感染の別称もある。感染症においては、実際に感染した者が100%発症することはむしろ少なく、血清抗体などを調べて感染している結果は示されても、特徴的な症状はみられないことが多い。日本脳炎などでは感染者の発症率は0.1~1%程度で、ほとんどは不顕性感染である。また、感染した者の年齢、免疫力の程度、健康状態などによっても臨床症状の現れ方に違いが生じる。さらにそれぞれの病原体のもつ増殖性や細胞障害性によっても発症に差がある。たとえば経口感染したポリオウイルスは消化管で増殖し、中枢神経細胞に感染して四肢に麻痺(まひ)を発症するが、麻痺症状を示すのは感染者の5~10%に満たず、かぜに似た症状がみられるか、臨床症状をまったく示さないケースが多い。A型肝炎ウイルス(HAV)も同じ傾向を示すほか、25歳までにほぼ100%感染するといわれるエプスタイン‐バーウイルス(Epstein-Barr virus:EBV、EBウイルス)も初感染は不顕性感染が多く、思春期以降の感染で発症する場合が多い。
 一方で、不顕性感染した者は感染の自覚がないため、病原体が排出され続けて感染が広がり、世界的流行(パンデミック)となることもある。[編集部]

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世界大百科事典内の不顕性感染の言及

【感染】より

…感染の結果,生体が全身性あるいは局所性に異常を生じてくることを発病といい,その病的状態を感染症infectious diseaseと呼ぶ。感染が成立しても,まったく病的状態が起こらないで,健康にみえる場合を無症状感染あるいは不顕性感染といい,症状をあらわす場合を顕性感染と呼ぶ。病原微生物を大別すれば,真菌,細菌,スピロヘータ,マイコプラズマ,リケッチア,クラミディア,ウイルスとなり,最も大きいものは原虫である。…

【保菌者】より

…この場合,少なくとも病原微生物が体内に侵入したことがあり,それにもかかわらず発病しない,という前段階がある。これを不顕性感染という。しかし,不顕性感染を起こした人が,すべて健康保菌者になるわけではない。…

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